石川遼は予選落ち 首位にウェットクロフト、マキロイは決勝へ
◇米国男子◇シェル・ヒューストンオープン 2日目◇レッドストーンGC(テキサス州)◇7,457ヤード(パー72)
下部のウェブドットコムツアーを主戦場とし、PGAツアーは今季初出場のスティーブ・ウエットクロフトが5バーディ、ノーボギーの「67」をマーク。通算10アンダーとして6位タイから単独首位に浮上し、ツアー初勝利に向けて最高の位置で決勝ラウンドへ折り返した。
通算9アンダーの2位タイに、首位から陥落したD.A.ポインツとジェイソン・コクラック。88位タイからのスタートとなったロリー・マキロイ(北アイルランド)は「70」と2つ伸ばし、フィル・ミケルソンと並ぶ通算1アンダーの54位タイで辛くも予選突破。前年優勝のハンター・メイハンは通算1オーバーで予選落ちとなった。
2週間後の「マスターズ」前ラストゲームとなる石川遼は、3バーディ、3ボギーの「72」と初日の出遅れを取り戻せず、通算5オーバーの117位タイ。米ツアー今季6度目の予選落ちに終わった。
<S.ウェットクロフト、3シーズンぶりの快挙なるか>
2日連続で「67」と安定してバーディを量産したウェットクロフトは2001年にプロ転向後、キャリアのほとんどの時間を下部ツアーで過ごしてきた。今大会は月曜日の予選を勝ち上がって、本大会の出場権を獲得。PGAツアーは今季初のプレー。トップに立ったのは、もちろん初めてとあって「この位置にいることが本当に最高の気分だ」と笑顔を見せた。
コーチとのスイング構築に効果が出始めたのはここ1カ月のこと。それをさっそく、最高峰のツアーで体現した。2011年にウェブドットコムツアーで1勝をマーク。以降は光が当たらなかった。
マンデー予選からの優勝となれば2010年に「ウィンダム選手権」を制したアージュン・アトワル(インド)以来、3シーズンぶりの出来事となる。トーナメントはまだ半分を終えたばかりで、浮つく気持ちもない。「この時点でリーダーボードのトップにいられたら、上手くプレーできると思っている。できないと考える理由なんかない。PGAツアーでは勝ったことがない。でもウェブドットコムでは12打差をつけて勝ったことがある。前に進めるはずだ。僕は明日61を出すかもしれないし、81かもしれない。そんなこと誰が分かるんだい?1番ティのボールだけのことを今は考えようと思う」と、ジョークを交えながらも冷静に話していた。