田中秀道、タイガーが猛追を見せたが、バーンズには届かなかった
米国男子ツアー「ウォルトディズニーワールドリゾート・ゴルフクラシック」は、20アンダーを越えるバーディ合戦が繰り広げられた。
優勝したのは、34歳のボブ・バーンズ。初日に63をマークして、日本の田中秀道とともに首位に立ったバーンズは、最終日を18アンダー2位タイで迎えた。そして、7つのバーディを奪い、終盤のプレッシャーがかかるホールでも確実にパーセーブを繰り返した。これで、今シーズンのツアー初優勝者は16人目となった。
初優勝を果たしたバーンズのプレーぶりも見事だったが、最終日を一番盛り上げたのは、やはりタイガー・ウッズだった。
3日目を終了して、14アンダーの9位。今大会連覇を狙うタイガーは、首位のクリス・ディマルコに6打差をつけられていた。
タイガーなら逆転も不可能ではない。ファンの期待にこたえるように前半から飛ばした。4、5、6番で3連続バーディを奪い、さらに7番ホールからも3連続。
17番ホールで、この日9つ目のバーディを奪い23アンダーまで伸ばす猛チャージでプレッシャーを与えたが、バーンズには2打及ばなかった。
そしてもう一人、田中秀道も大会をおおいに盛り上げた。初日に9アンダー首位と好スタートを切った田中は、16アンダー6位で最終日を迎えた。
これまで、最終日に伸び悩むことが多く、ファンの期待度はあまり高くなかったようだ。しかしこの日の田中はタイガーをも脅かす猛追を見せる。
前半は2つのバーディしか奪えず、優勝争いから遠ざかって行ったが、12番でボギーを叩くと、開き直ったのか13番からバーディラッシュが始まった。17番まで、なんと5ホール連続でバーディを奪ったのだ。タイガーに続いての22アンダー第4位は、ファンも、そして田中自身も大満足な結果となった。
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