10ストローク伸ばしたP.タタウランギが大逆転で初優勝!
米国男子ツアー「インベンシスクラシック at ラスベガス」の最終日。5日間で行われた今大会もようやく最終日を迎えた。しかし選手たちは、疲れも見せずさらにスコアを伸ばし続けた。
そして、優勝を飾ったのはニュージーランド出身のフィル・タタウランギだった。19アンダー12位からスタートしたタタウランギは、3番パー5でバーディを奪うと、前半だけで5ストローク伸ばした。さらに後半も5つのバーディを奪い、この日だけで10ストローク伸ばす62をマーク。リーダーボードの1番上に名前を残してホールアウトした。
上位陣はこのタタウランギのスコアを目標に、終盤の追い込みに入った。連日バーディ合戦が繰り広げられ、この日も誰がタタウランギを捕らえるかが注目された。しかし、最終組を筆頭に攻めるゆえにボギーを叩く選手も続出した。
終盤猛チャージを見せたのは、オーストラリアのスチュアート・アップルビーだった。22アンダー4位からスタートしたアップルビーは、スタートからいきなり3連続バーディで一瞬首位に浮上した。しかし、4、5、8番でボギーを叩き、あっという間に22アンダーに逆戻り。
完全に優勝圏外と思われたアップルビーだが、12、13番で連続バーディを奪い、15番でもバーディを奪うと16番では快心のイーグル。さらに17番でも伸ばし首位に1打差まで迫った。だが、最終18番はパーで終わり1打足りなかった。
2位タイからスタートしたベテランのジェフ・スルーマンは、スタートでボギーを叩き、少し出遅れたが、その後は順調にスコアを伸ばした。17番パー3で、この日7つ目のバーディを奪い28アンダーまで伸ばしたが、やはり最終ホールでバーディを奪えずタタウランギを捉えられなかった。
同じく2位スタートのジム・フューリックは、3連続バーディでスタートし、6番ですでに27アンダーまで伸ばしていた。中盤ボギーを2つ叩いてしまったが、過去にこの大会で3勝している意地を見せ、16番で28アンダー。残り2ホールで1打差、もっとも追いつく可能性が高いと思われたが、逆に最終ホールでボギーを叩き27アンダー4位で終了した。
後続組のホールアウトを祈るような気持ちで見守っていたタタウランギが、逃げ切る形となった。タタウランギにとっては、接戦ではなく先にホールアウトできたので初優勝が果たせたのかもしれない。
今週の日本勢は、横尾要が予選落ちとなり、田中秀道は決勝ラウンドに進出。3日目に8アンダーを叩き出したTPCサマリンでの決勝ラウンドで、スコアを伸ばすか期待されたが、最終日は2つスコアを落とし63位に終わった。