2002年 ミケロブ選手権

田中秀道が、デビッド・デュバルと肩を並べた!

2002/10/04 09:00

米国男子ツアー「ミケロブ選手権」が、バージニア州ウィリアムズバーグのキングスミルゴルフクラブで開幕した。初日首位に立ったのは7アンダーの2人。デビッド・デュバルと日本の田中秀道だ。

先週のテキサスオープンには欠場した田中だが、ゴルフは好調を維持しているようだ。3週間連続で予選を突破し、SEIペンシルバニアクラシックでは自己ベストの7位に入った。そして、今週はいきなり首位に立つ活躍を見せている。

3番パー5でバーディを奪った田中は、前半3バーディで折り返した。「ラフが深くて、ボクのような身長では、ボールが見つけられません。シークレットブーツでも履いたほうがいいかな!?」。この10番でボギーを叩くが、その後が凄かった。11、12番の連続バーディに続き、15番パー5から3連続バーディ。早い時間に7アンダーで上がっていたデビッド・デュバルと並んで初日を終えた。

実は最終18番で、約4メートルのバーディパットを残した田中は、ラウンド後のことを考えてしまった。(このパットを決めれば単独首位に立つ。インタビューではどのような受け答えをすべきか)プレーに集中しきれず、バーディは奪えなかった。

デュバルは、ボギーを2つ叩きながらも、1イーグルを含む7つのバーディを奪った。思うようなゴルフが出来ず苦しんでいたデュバルが、今シーズン初めて首位に立った。

先週イングランドで行われた「ライダーカップ」では、欧州チームに敗れてしまったが、試合後のインタビューでは「今シーズン不調の僕に足りていなかったのは技術じゃないんだ。ゴルフに対する情熱を失っていたということを思い出させてくれたよ」と語った。この日のスウィングは、全盛期のデュバルに戻ったような力強さを感じた。

首位に2打差の5アンダーにはスコット・ホークなど5人が並んでいる。ホークもライダーカップの敗戦組だ。昨シーズン2勝を上げたホークだが、今シーズンは目の手術を受けながらもツアーに参戦を続けている。

また、昨年この大会で優勝したデビッド・トムズは、3アンダーで迎えた8番、そして9番で連続ボギーを叩いてしまった。後半も4アンダーまで伸ばしたのだが、終盤の17番でダブルボギー、18番もボギーで1アンダーまで崩してしまった。

また、田中と共に出場している横尾要は、イーグルを奪ったが、7つのボギーでスコアをまとめることができなかった。2オーバー、114位と大きく出遅れてしまった。

2002年 ミケロブ選手権