2002年 SEIペンシルバニアクラシック

アンドレードが依然リード。ポールトゥフィニッシュを狙う!

2002/09/15 09:00

米国男子ツアー「SEIペンシルバニアクラシック」3日目。風もほとんどなく、過ごしやすいゴルフ日和の下、上位陣は快調にスコアを伸ばした。そんな中、初日からトップに立っているビリー・アンドレードがソツのないプレーで11アンダーまで伸ばし、単独首位を守った。

アンドレードは、前半は1バーディ、1ボギーで大きな動きはなかったが、後半に入ると一転、“ムービングデー”(順位を上げる日:土曜日)のごとく積極的に攻め始め、5バーディ、2ボギーという内容で3つスコアを伸ばした。この日はティショットでラフに入れる場面が多かったが、それでも2打目では果敢にピンを攻めた。

そして1打差の2位に入ったのはジェフ・ブレハート。14番ホールまで1アンダーペースできていたブレハートは、15番ホールから4連続バーディを決める怒涛の攻めを見せ、一気に10アンダーまで伸ばした。

ブレハートは39歳のベテランで、下部ツアー(バイドットコムツアー)での優勝は2回あるが、レギュラーツアーでの優勝は無い。1999年のテキサスオープンでの8位タイがキャリアでの最高成績。現在の賞金ランキングも188位と低迷しており、来季のシード権確保のためにはこの試合で上位に食い込み、残り試合に望みをつなげたいところだろう。気の弱さが弱点だが、明日はそれを克服することができるだろうか。

この日のベストスコアである64をマークしたダン・フォースマンが8アンダーで4位タイに浮上してきた。フォースマンは出だしの1番でいきなりボギーを叩いたが、その後は前半、後半とも4つずつバーディを奪った。ロングヒッターの利点を生かし、全てのパー5でバーディを記録。1992年のビュイックオープン以来、優勝から遠ざかっているが、10年ぶりの活躍を見せてくれるか最終日は注目だ。

日本の田中秀道は、1つスコアを伸ばし4アンダーとしたが、順位を20位タイに落としてしまった。この日の内容は4バーディ、3ボギー。

「踏ん張っているが、あとは何が足りないのか分からない。ショットは悪くない。パットも調子は上がってきたが、今日は、ラインが読めなかったパットは全て外した。とにかく頑張るしかない」

トップとは7打差の開きがあるが、その中には30名がひしめいている。そのため明日は1ストロークの差が、順位に大きく影響を与えることになるだろう。

2002年 SEIペンシルバニアクラシック