怒涛の攻めを見せたR.ビームがツアー2勝目を挙げた
米国男子ツアー「ジ・インターナショナル」最終日。序盤からバーディ攻勢でリーダーグループから一歩抜け出したリッチ・ビームが、終盤に怒涛の追い上げを見せたスティーブ・ラウリーを振り切って、ツアー2勝目を挙げた。
前半4番ホールから4連続バーディを含む5バーディと、後半も2バーディ、1イーグルを決めて19ポイントを稼ぎ、トータル44ポイントでホールアウト。2位のラウリーに9ポイント差をつけ勝利を確実なものにしたと思われたが、ラウリーが17番ホールで劇的なアルバトロスを達成し、一気に8ポイントをゲット。ビームにとって、楽勝ムードが一転、最大の逆転劇に変わるピンチに立たされてしまった。しかも最終ホールでもラウリーは3メートルのバーディチャンスにつけたため、ビームの表情は見る見るうちにこわばっていった。
最終ホールでバーディを決めれば逆転優勝だったラウリーだが惜しくも外し、2位でフィニッシュした。「終盤に追い上げられたことには満足している」ラウリーは、最後まで今大会を盛り上げた殊勲選手と言っていいだろう。
また、1999年のケンパーインシュランスオープン以来となる優勝に「最高に幸せ」と言うビームは、苦しい闘いであったことを象徴するかのように、目には涙が溢れていた。
そして最終日に首位スタートしたクレイグ・バーロウだが、4番、5番ホールで連続ダブルボギーを叩き、一気に6ポイントを失った時点でリーダーボードから脱落すると同時に、優勝争いからも脱落した。また、3日目に19ポイント伸ばし期待されたセルヒオ・ガルシアは、2番ホールでバーディを奪い波に乗るかと思われたが、その後4連続ボギーを叩くなど失速し、そのまま優勝争いから脱落していった。結局18位で競技を終了した。
※この大会はステーブルフォード方式が採用されている。イーグルは5ポイント、バーディは2ポイント、パーは0ポイント、ボギーは-1ポイント、ダブルボギー以上は全て-3ポイントで計算され、その合計ポイントを競う。