2002年 フェデックス セントジュードクラシック

G.ナティックが3日間連続で65をマーク

2002/06/30 09:00

米国男子ツアー「フェデックス・セントジュードクラシック」3日目。初日から首位のグレン・ナティックが、この日もスコアを伸ばしトータル18アンダーで単独首位をキープした。ナティックは3日間連続で65をマーク。

この日はアイアンにキレがなく、パーオンしたのは11回。しかしパットとショートゲームに冴えを見せ、前半5バーディ、1ボギー、後半は3バーディ、1ボギーとした。パーオンしたホールでのパット数は、3日目までの平均が1.525で1位。ショートゲームが冴えれば優勝の二文字が見えてくるかもしれない。

「優勝経験がないから、予選通過した時や、トップ10フィニッシュ出来た時の成功体験を思い出しながら明日はプレーすることになる。首位は気分がいいし、明日が楽しみ。つまらないミスをしなければ優勝のチャンスはあると思う。2位グループは、強い選手ばかりなので気をつけないと」

その2位タイグループには、ノタ・ビゲイIII、マット・クーチャー、ティム・ペトロビックの3人。首位とは4打差のトータル14アンダー。

ビゲイは16番ホールでバーディを奪い、ナティックと2打差まで迫ったが、18番ホールでショットが乱れ、ボギーを叩き2位タイグループに後ずさりした。腰痛のため昨シーズンを棒に振り、今シーズンも開幕戦から11連続予選落ちを喫するなど不振を極めていたが、やっと調子を取り戻してきた。以前、BUY.COM(バイドットコム)ツアーで59を記録したこともある実力者なだけに、明日、特に注目したい選手と言える。

「ナティックは未勝利なのに良く耐えている。最終日は特にプレッシャーがかかるから、そこにつけこめれば逆転のチャンスが生まれるかもしれない」

ビゲイは通算4勝のうち、3回が逆転優勝。首位をキープしたまま優勝したのは1回だけ。最終日を首位で迎える難しさを知っているのだ。

ビゲイと同じく14アンダーのマット・クーチャーも不気味な存在だ。今年、ホンダクラシックでツアー初優勝を遂げたクーチャーは、15番から4ホール連続でバーディを決め、一気に優勝戦線に浮上してきた。14番ホールまでパープレーを続けていたが、上位陣がスコアを伸ばしていたため取り残されていた。97年の全米アマチャンピオンも、最近6試合で予選落ちが5回と不調だったが、再びエンジンがかかってきたか。

そのクーチャーを始め、今年、米国男子ツアーで初優勝を遂げたのは9名。ナティックは、10番目の初優勝選手を目指し、明日ティーオフする。

2002年 フェデックス セントジュードクラシック