初日は日没サスペンデッド。デーリーが好スタートを切った!
米国男子の「フェデックス セントジュードクラシック」が、テネシー州メンフィスのTPCサウスウィンドで開幕した。今週は全米オープンと7月に行われる全英オープンのちょうど中間に開催され、世界ランキング上位選手の欠場が目立つ。
日本の丸山茂樹、そして先週優勝争いに加わる活躍を見せた田中秀道、横尾要の3人はすべて欠場になっている。現在の賞金ランキングでも上位30人中7名しか出場していないので、ギャラリーも少なめに感じた。
しかし、一部だけ大勢のギャラリーを引き連れた集団があった。ジョン・デーリーの組だ。昨年ボブ・エステスに敗れ惜しくも2位に終わったが、一時期の低迷から完全復活をアピールした。そのデーリーが、昨年の雪辱を果たすべく好スタートを切っている。
3番、5番のパー5では、飛ばし屋の本領を発揮しバーディを奪うと、6、13番でもスコアを伸ばし4アンダー。午後スタートになったデーリーは、14番ホールを終えたところで雷雨のため中断に巻き込まれた。結局、この日のラウンドをここまで。日没サスペンデッドになり暫定で9位タイにつけている。
初日スコアを伸ばしたのは、午前中にスタートした選手が多かった。暫定で首位に立っているのは、6アンダーをマークしたグレン・ナティックとティム・ペトロビックの2人。そして1打差の3位には、マット・クーチャー、ジャスティン・レナード、ノタ・ビゲイなど6人が並んだ。クーチャーとレナードは、今シーズンすでに1勝を挙げているだけに、今週は優勝候補と見られている。
ビゲイは、パターを左右どちらでも打つスイッチヒッターで有名。1999年、2000年に2勝ずつ挙げたが、2000年のシーズン後半に腰を痛めてしまった。その年のプレジデンツカップでは、スタンフォード大のチームメイトでもあるタイガー・ウッズと組んで試合に臨んだが、すでに腰は最悪の状態だった。
2001年は満足の行くスイングができず、今シーズンに入っても、自身の開幕から11試合連続で予選落ちを喫した。先週初めて予選を通過し、徐々に調子を上げているようだ。