2002年 マスターズ

雨のため41名がホールアウトできず、V.シンが9アンダー暫定首位

2002/04/13 09:00

第66回のマスターズは、2日目に入り朝から雨模様になった。正午頃まとまった雨が降り中断になり、再開したのだが夕方から再び中断。午後6時に再開する予定になっていたが、三度の大雨でサスペンデッドになった。

半数近い41名の選手がホールアウトできず、明日3日目は7:30からこの日の残りラウンドが開始される。その中には、前日マスターズ撤退を表明したA.パーマーも入っている。

日本の谷口徹と同じ組でラウンドしているパーマーは、通常でも人気が多く各ホールでスタンディングオベーションでの歓声を浴びるのだが、この日は最後の勇姿を見ようとあふれんばかりのパトロン(ギャラリー)が押し寄せた。

そして、暫定ではあるがスコアを伸ばして首位に立ったのは2000年のチャンピオン、V.シンだった。2アンダーからスタートしたシンは、前半パープレーを続け8番パー5でようやくバーディを奪った。そして、後半に入り12番パー3、13番パー5でバーディを奪うと15番パー5ではイーグル。さらに終盤の17、18番でも連続バーディを奪い後半だけで6ストローク伸ばし30を記録した。2位に3打差をつけ2年ぶり2度目のグリーンジャケットに向け、順調にスコアを伸ばしている。

シンを追いかけるのは、6アンダーのR.グーセン。11番ホールを終了して3バーディを奪いこの日のラウンドを終えた。第2ラウンドを7ホール残しているので、明日どこまでスコアを伸ばすか注目だ。

グーセンはこの大会の始まる直前、ベルサウスクラシックで米ツアーの2勝目をあげたばかり。シンはその前に週に行われたシェル・ヒューストンオープンで優勝している。ここ2週間で優勝した2人が好調ぶりをそのままマスターズに持ち込んできた。

注目のT.ウッズはこの日も伊沢利光とラウンドし、10番ホールまで進んだ。初日は3番から3連続バーディを奪ったが、この日はバーディを奪えず7番で初めてバーディを奪った。度重なる中断にペースを掴めなかったが、スコアを落とさず暫定で6位グループにつけている。

伊沢は初日同様前半のアウトコースでスコアを落とした。1番は無難にパーで通過したが、スコアを伸ばしたい2番パー5でボギー、6、9番でもボギーを叩き通算4オーバーまでスコアを落とした。

予想される予選通過ラインは3オーバーまでとなっているが、明日の午前中に伊沢はスコアを伸ばし通過できるか微妙な状況。しかし、初日のようにインコースでスコアを伸ばせば2年連続での予選通過も見えてくるのだが。

その他の日本勢は丸山茂樹が6バーディ、6ボギーと出入りの激しいラウンドをした。連続でバーディを奪えば3連続でボギーを叩き、初日の3オーバーは変わらず。予選通過ラインぎりぎりの位置で明日ラウンドする選手の結果を待つことになった。

また、初日不運にもペナルティをとられた片山晋呉は、2バーディ、2ボギーと安定したゴルフだったが初日の6オーバーを取り返すことができなかった。ショットの調子はよかったのだが予選突破は難しくなってしまった。

パーマーの最後のラウンドを目の前で確認することになった谷口は、初日よりも落ち着いたプレーでスタートの1番からバーディを奪った。12番ホールまで終了し4バーディ、2ボギーとスコアを戻してきた。残り6ホール、この調子でスコアを伸ばし予選突破を果たしてもらいたい。

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