2002年 ザ・プレーヤーズ選手権

チップインで決めた!初出場のC.パークスが準メジャーで初優勝

2002/03/25 09:00

米国男子ツアー「ザ・プレーヤーズ選手権」は、初日の豪雨でグリーンが軟らかくなったのだが、最終日にはカチカチに硬くなり、各選手タッチを合わせるのが難しくスコアを伸ばす選手は少なかった。

そんな中、コースを攻略したのはニュージーランド出身のC.パークスだった。終盤優勝争いをしたのは最終組のパークス、C.ポールソン、そしてこの日5ストローク伸ばしたS.エイムスの3人。この大会での初優勝者はこれまでなく、最近10年間はメジャーチャンピオンの名前ばかりが刻まれてきた。いずれもツアー優勝経験のない3人だったが、中でも初出場のパークスが栄冠をつかんだ。

優勝したパークスのラスト3ホールは、まさに"神がかり"的。16番ではグリーンエッジのラフからチップインイーグル、17番は10メートルのバーディパットを決めた。そして最終18番はティショットを右サイドに曲げるピンチを迎え、3打目もグリーンをオーバーしたが、またしてもグリーン奥のラフからチップインでしめた。

中盤は誰が優勝するのかまったく分からないほどの混戦、3アンダー10位からスタートした日本の丸山茂樹も首位に2打差まで追い上げた。しかし、終盤17番パー3の名物ホールでティショットを池に入れてしまいダボ、最終18番でもボギーで1アンダー。

ディフェンディングチャンピオンのT.ウッズも、コースを、そしてグリーンを攻略しきれず、2オーバーでのラウンドとなり丸山と同じ14位で終了した。

今大会はベテラン勢の活躍も目立った。初日からスコアを伸ばしたN.ファルド、4日間安定したゴルフをしたN.プライス。そして、常に優勝を争う位置につけていたJ.スルーマンS.ホークといった40代も試合を盛り上げた。

第5のメジャーといわれる大会だけに、上位にくる選手の顔ぶれも豪華だったが、コースコンディションも厳しかった。いいショットをすればバーディというご褒美が得られるが、ミスショットには厳しい条件ばかりが待っている。日本のゴルフ場設計も手がけているピート・ダイの戦略的なコースはエキサイティングなゲーム展開を演出していた。

そして、この大会を制したパークスには4月に行われる「マスターズ」の出場資格が与えられる。最後のキップを手にしたのだ。いよいよマスターズまで3週間、当サイトでは3月26日(火)からマスターズ特集を開始、メジャー第1弾を盛り上げていく。

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