ランキング62位、ツアー未勝利のサザーランドが頂点に立った
今シーズン最初のWGC(世界ゴルフ選手権)アクセンチュアマッチプレー選手権は、一昨年同様カリフォルニア州カールズバッドにあるラ・コスタ リゾート&スパで開催された。世界ランキング上位64名による1対1の真剣勝負も、いよいよ決勝戦を迎えた。5日間に渡り行われてきたのだが、この決勝戦のみ36ホールで争われる。運も必要だが、それ以上に精神力や実力が問われることになる。
このマッチプレーの場合、ランキング上位が勝ち上がるというパターンはないのだが、特に今年は波乱続きだった。1回戦でT.ウッズ、P.ミケルソン、D.デュバルのトップ3が姿を消せば、2日目以降もE.エルス、R.グーセンとバタバタ倒れ、3日目を終えてトップ10以内で残っていたのが7位のD.トムズだけだった。
決勝の組合せはそのトムズを準々決勝で破ったK.サザーランドと、先週行われたニッサンオープンで2位なったS.マッキャロン。サザーランドは1回戦でD.デュバルを破りそのまま勢いに乗ってきた選手だ。
一方マッキャロンは、先週2位と言ってもただの2位ではない。最終ホールを1パットで優勝という状況で、3パットを叩き優勝を逃してしまったのだ。しかし、今週もショット、パットともに好調で決勝まで進んできた。
2人の戦いは序盤から静かな展開でマッキャロンがリードしてはサザーランドが追いつく。マッキャロンも大きくリードを奪うチャンスもあったが、決して差は開かなかった。そして33ホール目にサザーランドがついにリードを奪い、そのまま逃げ切って優勝を果たした。
これまでツアー優勝のないサザーランドが、優勝賞金100万ドル(約1億3000万円)を手にしたのだ。ランキング62位の選手が優勝するなど誰も予想できない結末。マッキャロンは惜しいところまで進みながら2週連続2位になってしまった。
この試合と同時に行われた3位決定戦は、18ホールでは決着がつかず、19ホール目でB.ファクソンがP.エイジンガーを振り切った。