2002年 ニッサンオープン

和製タイガーが米ツアーで堂々の優勝争いを展開した!

2002/02/18 09:00

2日目単独首位、3日目にも4ストローク伸ばし首位に1打差の単独2位になった谷口徹は、最終日はスコアを伸ばせず13アンダーで単独5位となった。順位は下げてしまったが、最後まで大会を盛り上げたひとりと言えるゴルフをした。

スタートの1番ホールでバーディを奪った谷口だが、6番パー3でこの大会2つ目のボギーを叩いた。続く7番ではバーディを奪い再び14アンダーにしたが、8番、9番と連続ボギーで首位のS.マッキャロンに差をつけられてしまった。ちょうど8番に入ったところで振りだした雨足が強くなり、谷口の距離感を狂わせてしまったのだ。

後半に入り、再び青空が広がると谷口のショットも復活してきた。ピンに絡むようなショットは見られなかったが、アプローチでピンチをしのいだ。そして終盤はチャンスがいくつもあったが、ボールはカップの横をすり抜けてしまった。

優勝争いは最終組の谷口徹S.マッキャロン、L.マティエスとその前組のB.ファクソン、L.サバティーニに絞られた。途中11番ホールでマッキャロンが3連続バーディを奪い17アンダーまで抜け出したが、その後はマッキャロンがジリジリとスコアを落とした。16番パー3でこの日3つ目のボギーを叩き15アンダーまで後退すると、14アンダーグループにつけていたマティエスが17番パー5でバーディを奪い首位に並び、勝負は最終ホールに持ち込まれた。

逃げる立場にいたマッキャロンのアイアンショットは再三に渡りグリーンを捕らえられなかった。そして、一番重要な最終ホールでも2オンできず、得意のロングパターでアプローチを行ったがボギーを叩いてしまったのだ。このホールを手堅く2パットでパーセーブしたマティエスが、ツアー初優勝を飾った。

終ってみれば首位に2打差の5位に入った谷口だが、ショット、パットのかみ合わせがよければ優勝できただろう。谷口には次週行われる世界マッチプレーが待っている。昨年3位に入った試合だけに、今週の調子を持ち込んで更なる活躍を期待する。

2002年 ニッサンオープン