R.グーセン逃げ切り!シンの賞金王は!?
米国男子ツアーの第43戦「クライスラー選手権」が、フロリダ州パームハーバーにあるイニスブルックリゾート・コパーヘッドコースで開催された。フルメンバー、130人を超える選手が出場できるのは、この試合が今シーズンの最後。シード権を巡る熱い戦いとともに、賞金ランキング30位以内に入り、次週行われる最終戦「ツアー選手権」への出場資格獲得も注目された。
しかし、今週最も注目されたのは今シーズンの賞金王の行方だ。現在首位に立っているフィジーのビジェイ・シンが今週の試合で優勝すると、次週の最終戦を待たずにシンが初の賞金王になる。シンは初日12位とまずまずのスタートを切り、3日目に一気に6ストローク伸ばし3位に浮上。首位のレティーフ・グーセンまで3打差と迫っていた。
シンとグーセンは最終組でラウンドする直接対決。前半は2バーディ、2ボギーのイーブンでラウンドしたシンに対し、グーセンは1ストロークダウンの2打差になった。勝負は終盤までもつれるかと思われたが、グーセンが3バーディを奪いその差を3つに戻し12アンダーで逃げ切った。
優勝こそ逃したがシンは単独2位に入り、賞金王争いで2位につけているタイガー・ウッズとの差を広げた。最終戦ではタイガーが優勝しない限りシンの賞金王が確定する。その最終戦は初日から賞金ランキングによるペアリングが予定されているため、初日から直接対決が繰り広げられることになる。
今週日本からは久保谷健一が唯一出場。初日2オーバー61位と出遅れた久保谷だが、2日目、3日目は着実にスコアを伸ばし16位まで浮上してきた。来シーズンのシード権獲得のラストチャンスになったが、最終日はボギーが先行する苦しいラウンドになってしまった。2ボギーとダブルボギーを叩き4オーバーで折り返し、10番ホールから3連続バーディなど4つのバーディを奪い立て直したが、終盤2ボギーでフィニッシュ。通算イーブンパーの24位で今シーズンのラストゲームを締めた。