2003年 メルセデス選手権

31アンダー、ツアー記録とともにE.エルスが開幕戦を制した

2003/01/13 09:00

ハワイマウイ島で開催された、米国男子ツアーの開幕戦「メルセデス選手権」は、南アフリカのアーニー・エルスが通算31アンダーで優勝を飾った。初日首位タイでスタートしたエルスは、4日間スコアを伸ばし続けた。

3日目を終えて首位をキープしていたエルスだが、背後には韓国の崔京周が迫っていた。最終日は前半スコアを伸ばせず、12番ホールでその差は最短の1つとなった。しかし、これまでミスのなかった崔が13、14番でボギーを叩き、逆にエルスが14番から3連続バーディを奪いその差はあっという間に7つまで広がってしまった 。

後はエルスの記録との戦い。最終18番も確実にバーディでフィニッシュし、エルスが4日間で奪ったバーディ数は、PGAツアー記録にならぶ32個。そして4日間での通算アンダーパーは、これまでの記録を2つ上回る「31」を記録した。2位には崔京周とロッコ・メディエイトだが、最終的には8打差と開いた。

この大会でのエルスは、2000年にタイガー・ウッズと最終18番パー5で互いにイーグルを奪ってプレーオフに入ったが敗れ。翌01年にはジム・フューリックの前に涙を飲んだ。そして悲願の初制覇は記録的な大勝だった。

コースレコードは、3日目に崔が11アンダー62を出したが、最終日も更新の期待がかかった。昨年の新人賞に輝いたJ.ベアードが1つ足りない10アンダー。そして13アンダーからスタートしたロッコ・メディエイトは最終ホールでバーディを奪えば11アンダーに並ぶところだったが、2メートルのパットを惜しくも外してしまった。

初日好スタートを切った丸山茂樹は、2日目以降パッティングに苦しんだ。最終日もショットはまずまずだが、パットとかみ合わず、スコアを伸ばすことができなかった。通算11アンダー、25位でシーズンのスタートを切った。

次週は同じハワイのオアフ島でソニーオープンが開催される。今週はチャンピオンだけの大会だったが、ツアープレーヤーにとって次週が事実上の開幕戦。日本からも多くの選手が出場する予定になっている。

2003年 メルセデス選手権