2012年 ファーマーズ・インシュランスオープン

石川遼は11位タイに浮上! K.スタンリーが独走態勢に

2012/01/29 07:48
2位に5打差をつけ、ツアー初勝利に王手をかけたK.スタンリー(Donald Miralle/Getty Images)

◇米国男子◇ファーマーズ・インシュランスオープン3日目◇トーレパインズGC/サウスコース(7569ヤード、パー72)

ツアー2年目のカイル・スタンリーが、初タイトルに大きく前進した。サウスコースが舞台となる決勝ラウンド初日、首位発進のスタンリーは予選から続く正確なショットを継続し、5バーディ、1ボギーの「68」をマーク。通算18アンダーに伸ばし、2位との差を5打差に広げて独走態勢を築いた。通算13アンダーの2位タイに、ジョン・ロリンズとルーキーのジョン・ハー。通算12アンダーの4位タイに、ビル・ハースベ・サンムン(韓国)が続く。

6アンダーの20位タイからスタートした石川遼は、序盤こそ伸び悩んだものの徐々に流れを掴み、5バーディ、2ボギーの「69」でホールアウト。通算9アンダーの11位タイに浮上し、明日の最終日を迎える。大会連覇がかかるバッバ・ワトソンは4つ伸ばし、通算8アンダーの19位タイに浮上。リッキー・ファウラーは通算7アンダーの25位タイに後退した。

K.スタンリーがタイガーに並ぶスコアを記録>
24歳のスタンリーが2年目のシーズンとなるPGAツアーでの初勝利に大きく近づいた。初日ノースコースで「62」をマークすると、この日まで2日連続サウスコースで「68」。3日間のパーオン率は87%と脅威の安定感を見せている。

第3ラウンド終了時のトータルスコア「198」は2008年のタイガー・ウッズに並ぶ大会最少タイ記録。そのタイガーは今週、欧州ツアー「HSBCアブダビ選手権」で3日目を終えて首位タイに立った。「もちろん僕も小さいころから彼に影響を受けた。僕らの世代はみんなそうだ。高校生の時には(部屋に)ポスターも貼っていたよ」。

ツアールーキーとして迎えた昨季はFedEx Cupランキング34位。「こんな位置にいられるなんて最高にうれしい。でも明日も同じようにプレーできたらいいと思う」。約50年の歴史を誇る同大会でツアー初優勝をマークすれば、1991年のジェイ・ドン・ブレイク以来となる。

3日間連続で「69」をマークした石川遼。最終日にさらに順位を上げられるか

石川遼が3日連続の「69」で11位浮上>
20位タイで迎えたムービングデー。石川は1ラウンドのノルマとしている4バーディをひとつ上回る5バーディ数を獲得。出だしの1番でいきなり3パットボギーとしたが、冷静さを保ち、中盤に挽回した。予選落ちを喫した2週前の「ソニーオープンinハワイ」からの変化については「ソニーオープンでも(全体の状態は)決して悪くなかったが、ショートゲームが今週のほうが良い」と言う。14番以降、すべてパーとスコアを伸ばせず不満も漏らしたが、しっかりと上位に食い込んできた。

石川の米ツアーでの自己最高位は昨年8月「WGCブリヂストンインビテーショナル」の4位タイ。「正直、何が起こるかわからないという気持ちが一番。サウスコースはノースコースに比べて難しいので、(首位争いをしている選手も)簡単には伸ばせない。逆にこういうときには追い上げる選手のほうがやりやすい」と、最終日も上だけを見て、プレーする。

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