2011年 全米オープン

R.マキロイがメジャー初制覇! 石川30位、久保谷68位

2011/06/20 08:22
ロリー・マキロイがメジャー初優勝!様々な記録を塗り替える圧勝劇で新時代の幕開けを予感させた

米国・メリーランド州にあるコングレッショナルCCで開催された、海外男子メジャー第2戦「全米オープン」の最終日。2位に8打差をつけて単独首位からスタートしたロリー・マキロイ(北アイルランド)が独走を続け、通算16アンダーでメジャー初制覇を遂げた。

最後まで失速の気配すら見せず、強さを存分に見せつけた。初日から続く安定感そのままに、この日も4バーディ、2ボギーの「69」をマーク。8打差のリードを守りきっての圧勝だった。通算16アンダー、268ストロークは、ともに大会史上、72ホールの最多アンダーパーと最少ストローク数を更新。4日間単独首位を守り切る完全優勝は、02年のタイガー・ウッズ以来9年ぶり6人目となる。

最終18番、20センチのウェイニングパットを沈め、勝利を噛みしめるように小さなガッツポーズ何度も繰り返したマキロイ。グリーンサイドで待ち受けていた父親と抱き合い、喜びを分かち合った。

通算8アンダーの単独2位にジェイソン・デイ(オーストラリア)。通算6アンダーの3位タイに、Y.E.ヤン(韓国)、ケビン・チャッペルロバート・ガリガスリー・ウェストウッド(イングランド)が続いた。石川遼は3ストローク伸ばし、通算2オーバーの30位タイに浮上。久保谷健一は6ストローク落とし、通算13オーバーの68位タイで終えた。

今年のマスターズに続いての2位フィニッシュ!ブレイク間近か!?

<マキロイだけじゃない!同世代のJ.デイが単独2位>

マキロイの背中は見えなかったが、23歳のジェイソン・デイ(オーストラリア)が熾烈な“2位争い”を制した。5アンダーの3位タイからスタートすると、3バーディ、ノーボギーの「68」をマーク。最終18番もバンカーから寄せ、1.5メートルのパーパットを沈めて小さくガッツポーズ。単独2位の座をゲットし「初めての全米オープンで2位になれた。最高に興奮している」と笑顔を見せた。4月の「マスターズ」では予選ラウンドをマキロイと回り、最終日は一時首位に立つなど堂々のプレーを披露。「最近はどの国でも新しいスターが出てきている。それをロリーが引っ張っているんだ。僕らは彼に追いつけるよう頑張らないといけない。僕たちは新しい世代だ。これはゴルフ界にとっても素晴らしいことだと思う」とメジャー2大会連続で新世代の台頭を猛アピールできたことで、自信を深めていた。

最終日に3ストローク伸ばし、昨年を上回る30位タイで終えた石川遼

石川遼は最終日の粘りで“公約”を守った>

石川遼が最終ラウンドで意地を見せた。5オーバーの48位からスタートし、前半2番(パー3)でボギーを先行させたものの、その後はチャンスを確実にものにした。4番から2連続バーディを奪うと、8番では5メートルを鮮やかに沈めて3つ目。後半も14番から2連続バーディを決めた。最終18番をボギーとし悔しいフィニッシュとなったが、6バーディ、3ボギーの「68」。30位タイに終わったが、最終日に今大会初の60台をマークし「3日目のリベンジができた」と納得の表情。「上位に行きたかったという思い残しはあるが、去年より手ごたえがある。スイングの内容も4日間でずば抜けて良かった」。初日から課題の残るラウンドが続いたが、結果では公約通り、昨年大会の33位タイを上回る成績を残してみせた。

全米オープンではグリーン横にスポンサーテントはなく、誰でも入れるスタンドだけが設置されている
全米オープンでは前人未到の16アンダーで優勝。記録は破られるためにある
12番ホールのグリーン奥、パットしているところはグリーンではなくカラーです
たくさんのギャラリーがマキロイに声援を送った
10番ホール、あわやホールインワンというスーパーショット。ギャラリーも興奮
全米オープンで優勝争いをする選手は、一般ゴルファーにとってはまさに雲上人
水面に波紋。でも、なんとか空は持ちこたえてくれた
毎年、全米オープンの最終日は父の日です。試合観戦を楽しむお父さんもいれば、ロープ内で働くお父さんもいます
蹴っているわけではありません。ヘッドを踏んづけてグリップを上げ、拾っているだけなんです(でもダメ?)
マキロイに熱狂的な声援を送るファン。アメリカのギャラリーはにぎやかだ
最終日はイーブンパーでプレーし、3位タイでホールアウト。メジャーチャンプの意地を見せた
11番ホールのフェアウェイの右にはクリークにいくつものアーチブリッジがある。名物ホールのひとつだ
18番で長いパーセーブパットを沈め、3位タイ。短いパターで奮闘中
結局4日間、同じウェアでプレーしました。取材できず、残念
少しずつだが確実に成長している。いつか、マキロイを上回る日を信じて、ドライバーを振りぬく
夕焼けとともに大会も終了。来年はサンフランシスコのオリンピッククラブで開催
10番のティグラウンドからグリーンまで、移動式カメラが空中を移動
会場、間違えた?
PGAツアーのコミッショナーのフィンチェム氏がマキロイとヤンのプレーを間近で観戦。マキロイに米ツアー参戦を熱望?
トーナメントを実況中継するラジオがある。米ツアーの試合はギャラリーを飽きさせない

2011年 全米オープン