R.マキロイがメジャー初制覇! 石川30位、久保谷68位
米国・メリーランド州にあるコングレッショナルCCで開催された、海外男子メジャー第2戦「全米オープン」の最終日。2位に8打差をつけて単独首位からスタートしたロリー・マキロイ(北アイルランド)が独走を続け、通算16アンダーでメジャー初制覇を遂げた。
最後まで失速の気配すら見せず、強さを存分に見せつけた。初日から続く安定感そのままに、この日も4バーディ、2ボギーの「69」をマーク。8打差のリードを守りきっての圧勝だった。通算16アンダー、268ストロークは、ともに大会史上、72ホールの最多アンダーパーと最少ストローク数を更新。4日間単独首位を守り切る完全優勝は、02年のタイガー・ウッズ以来9年ぶり6人目となる。
最終18番、20センチのウェイニングパットを沈め、勝利を噛みしめるように小さなガッツポーズ何度も繰り返したマキロイ。グリーンサイドで待ち受けていた父親と抱き合い、喜びを分かち合った。
通算8アンダーの単独2位にジェイソン・デイ(オーストラリア)。通算6アンダーの3位タイに、Y.E.ヤン(韓国)、ケビン・チャッペル、ロバート・ガリガス、リー・ウェストウッド(イングランド)が続いた。石川遼は3ストローク伸ばし、通算2オーバーの30位タイに浮上。久保谷健一は6ストローク落とし、通算13オーバーの68位タイで終えた。
<マキロイだけじゃない!同世代のJ.デイが単独2位>
マキロイの背中は見えなかったが、23歳のジェイソン・デイ(オーストラリア)が熾烈な“2位争い”を制した。5アンダーの3位タイからスタートすると、3バーディ、ノーボギーの「68」をマーク。最終18番もバンカーから寄せ、1.5メートルのパーパットを沈めて小さくガッツポーズ。単独2位の座をゲットし「初めての全米オープンで2位になれた。最高に興奮している」と笑顔を見せた。4月の「マスターズ」では予選ラウンドをマキロイと回り、最終日は一時首位に立つなど堂々のプレーを披露。「最近はどの国でも新しいスターが出てきている。それをロリーが引っ張っているんだ。僕らは彼に追いつけるよう頑張らないといけない。僕たちは新しい世代だ。これはゴルフ界にとっても素晴らしいことだと思う」とメジャー2大会連続で新世代の台頭を猛アピールできたことで、自信を深めていた。
<石川遼は最終日の粘りで“公約”を守った>
石川遼が最終ラウンドで意地を見せた。5オーバーの48位からスタートし、前半2番(パー3)でボギーを先行させたものの、その後はチャンスを確実にものにした。4番から2連続バーディを奪うと、8番では5メートルを鮮やかに沈めて3つ目。後半も14番から2連続バーディを決めた。最終18番をボギーとし悔しいフィニッシュとなったが、6バーディ、3ボギーの「68」。30位タイに終わったが、最終日に今大会初の60台をマークし「3日目のリベンジができた」と納得の表情。「上位に行きたかったという思い残しはあるが、去年より手ごたえがある。スイングの内容も4日間でずば抜けて良かった」。初日から課題の残るラウンドが続いたが、結果では公約通り、昨年大会の33位タイを上回る成績を残してみせた。