2004年 ドイツバンクUS選手権

ビジェイが頂上決戦を制し世界ランク1位の座を奪取!

2004/09/07 09:00

マサチューセッツ州北部にあるTPC of ボストンで行われている、米国男子ツアーの第35戦「ドイツバンクUS選手権」の最終日。ワールドランキング1位の座をかけて、ビジェイ・シンタイガー・ウッズが最終組で壮絶なバトルを繰り広げた。一時はタイガーに並ばれたものの、ビジェイが接戦を制し世界の頂点に立ち、米国男子ツアーに新たな歴史の1ページを刻み込んだ。

ビジェイ優勝に立ちはだかったのは、ここ一番で意地を見せたタイガーだった。ビジェイの3打差リードで迎え、出だしこそバーディを奪うもボギーが続き、前半を1オーバーで折り返す。一方、タイガーはボギーが先行したが、8、9番で連続バーディを奪い前半を1アンダーで折り返した。この時点で1打差、優勝はどちらに転がってもおかしくない展開となった。

タイガーの足音がジワリジワリと迫ってくる中、ビジェイは13番でボギーを叩いてしまい、ついに13アンダーで2人が並んだ。このままタイガーが逆転するかに思われたが、14番でボギーを叩き一歩後退。その隙をついてビジェイが15番でバーディを奪うと、終盤17、18番で連続バーディを奪い勝負あり。ビジェイが今季6勝目を飾るとともに、悲願のワールドランキングのトップに立つことになる。ウッズ以外の人間が世界ランク1位の座に就くのは実に1999年8月8日以来となる。

一方、敗れてしまったタイガーは、最終日にスコアを伸ばしてきた昨年の覇者アダム・スコットと並び2位タイでフィニッシュ。264週続いていたワールドランキング1位の座を退くことになってしまった。

そのほか注目選手では、丸山茂樹が自己最多となる6度目のトップ10フィニッシュを達成した。4位スタートの丸山は1つスコアを伸ばし通算9アンダー、6位タイでホールアウト。田中秀道は、1オーバーの37位タイ、4日間安定したゴルフで競技を終えている。

今季初の予選通過を果たした元世界No.1のデビッド・デュバルは4つスコアを伸ばして通算5アンダーの13位タイでホールアウト。デュバルが手にした93,750ドル(約1,030万円)は、2003年シーズン以来出場した24回大会での総合獲得賞金を上回った。

2004年 ドイツバンクUS選手権