ビジェイがまたも罠に!優勝はK.ペリー、丸山は19位と健闘!
フロリダ州にあるベイヒルGC&ロッジで行われている、米国男子ツアー第11戦「ベイヒルインビテーショナル」の最終日。タイガー・ウッズ、ビジェイ・シン、アーニー・エルスの「ビッグ3」の直接対決に注目が集まった今大会だが、優勝に絡んだのはビジェイのみ。そのビジェイを最終ホールで振り切って通算8勝目を挙げたのが中堅ケニー・ペリーだった。
ペリーと言えば、2003年アニカ・ソレンスタムが男子プロに混じって出場した「バンクofコロニアル」であっさり優勝し、続く「メモリアルトーナメント」でも連勝。昨年は勝ち星がなく、低迷していたが、44歳にしての「ベイヒルインビテーショナル」優勝で大会史上最年長覇者となった。
ペリーは4日間で5ボギーと終始安定したプレーを続けたが、最終日に同組のビジェイが徐々にその差を詰めた。残り4ホールでの3打差を15番、16番でバーディ、更に17番ではペリーがボギーとして、最終ホールをオールイーブンで迎えた。完全に勢いはビジェイに傾いたかに見えた。
18番、池越えの第2打。ビジェイはグリーンを狙うも、池のふちの岩に跳ね返されウォーターハザード。これを見たペリーは安全にグリーン中央を狙い、2パットで沈めて通算12アンダーで優勝。2位タイの10アンダーにはビジェイとグレーミー・マクダウェルが入った。ビジェイは先週の「ザ・ホンダクラシック」でもプレーオフに行くものの1メートルのパットを外して優勝を逃した。2週連続の悪夢となった。
優勝カップには届かなかったビジェイだが、世界ランキング1位の座は奪回した。タイガー、エルス共に23位タイでのフィニッシュで、トップの座は入れ替わった。この日のタイガーは前半だけで3つスコアを落とす出入りの激しいゴルフ。後半3バーディと盛り返したものの、王座死守までには至らなかった。エルスはこの日2つスコアを伸ばしたが、2日目の「77」が大きく響いた。
ロングヒッター有利といわれている大会で、丸山茂樹が大健闘した。最終日は前半で1ボギーとするが、後半13、15番でスコアを縮めて通算2アンダー、19位タイでフィニッシュした。来週は苦手意識の強い「ザ・プレーヤーズ選手権」。マスターズを前にどこまで伸ばせるか期待がかかる。