2019年 セーフウェイオープン

フェアウェイでも左サイドNG 週末の1オンチャレンジに注目

2019/09/26 07:15

シルバラードリゾート&スパ(ノース)17番パー4(375yd)

左の木々を避けて右サイドから攻める選手が多くなる

2019-20年シーズンがいよいよスタートしました。日本で初めてのPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」や「東京オリンピック」など楽しみな大会が目白押しの一年になりそうです。今週は第3戦の「セーフウェイオープン」。松山英樹選手、小平智選手がそろって始動します。

ピックアップしたいホールは終盤の17番。距離は375ydしかない、ツアーとしては短いパー4になりますが、緩やかな左ドッグレッグで、左サイドは高い林が壁を作っています。また、左のバンカーを超えるには310yd近く必要で、ここに入れてしまうと木々が邪魔でグリーンを狙えません。簡単にショートカットできるホールではないのです。

左サイドのショートカットは危険を伴う短いパー4

フェアウェイは一見広そうでいて、左側に置いたときにはこれまた林がかかってくるため、短いクラブで刻むときも注意が必要です。見た目の“半分”しか使えないフェアウェイが、ティショットにプレッシャーをかけます。

セカンドショットはショートアイアンでターゲットを狙えるわけですが、ピンが手前の日はバンカー、左右に振られた日はショートサイドに外すとNG。ピンのある面に落とせないと、ボールがカップからどんどん離れていく傾斜になっています。

このホールのもう一つの見どころが、決勝ラウンドでティエリアが80ydほど前に出された日でしょう。エッジまで270yd前後にして、イヤでも選手に1オンを狙わせてきます。先ほどのグリーンの形状から、1オンに失敗するとバーディも簡単には取れません。優勝争いの渦中で当たり前のようにスコアを伸ばせるのか、あるいは重圧に負けてしまうのか…。スコアや順位が動く、勝負が分かれるホールだと思って観てください!

ショートサイドからのアプローチは難しい厄介なグリーン

「セーフウェイオープン」は昨年までは開幕戦に位置付けられていた試合です。会場のカリフォルニア州シルバラードリゾートはサンフランシスコから車で北に1時間走った場所、ワインの産地として有名なナパバレーにあります。この時期は空気も澄んでいて、朝晩の寒暖差がまた気持ち良く感じられます。これこそが美味しい葡萄が育つ条件だそうです。

コースには小さなアップダウンがあるホールが散りばめられおり、雨が少ないため全体的に地面は硬く、フェアウェイでのランディング(ボールの転がり)の計算も大事になります。また、パー3が全体的に難しい。飛距離がそこまで必要とはされませんから、ティショットの正確性とショートアイアン、パッティングが上位進出の条件になるでしょう。(解説・進藤大典)

2019年 セーフウェイオープン