2019年 ウィンダム選手権

バーディ必須のパー5 レギュラーシーズン最終戦は伸ばし合い

2019/08/01 11:02

セッジフィールドCC 15番パー5(545yd)

終盤のパー5。グリーン右サイドの大きな池を避け、チャンスをしっかり作りたい

PGAツアーはいよいよ、来季のシード権も決まるレギュラーツアー最終戦となりました。来週の「ザ・ノーザントラスト」からは3試合のプレーオフシリーズとなります。一年は早いものですね。今週の会場は暑い、暑いノースカロライナ州グリーンズボロにあるセッジフィールドCC。優勝スコアは4日間で通算20アンダー前後と、例年バーディ合戦が繰り広げられています。

ピックアップしたのは15番ホール。今大会はパー5が2つしかない設定です。アウトの5番(529yd)とともに、このチャンスホールで確実にスコアを縮めないと、優勝争いにはからめない。特にサンデーバックナインではイーグルチャンスが大いにある年が多く、優勝争いの渦中で重要なキーホールとなります。

打ち下ろしのティショットが最大のポイントになる

ティショットは約20ydの打ち下ろし。トーナメントティからはフロントティエリアで、フェアウェイが見づらくなっているため、落としどころのイメージをしっかりと持たなくてはいけません。右サイドはブッシュ、さらに曲げるとOB。左にはクリークが待ち構えています。しっかりフェアウェイに置くことができれば、セカンドは2オンを狙える距離になりますからホッとしますね。

2打目からはわずかな打ち上げになり、右サイドには大きな池が口をあけています。それでいてグリーンは左から右に下る強い全体傾斜があり、左サイドにピンが切られた日にハザードを怖がってショットを左に外すと、アプローチでまず寄りません。手前と奥の二段グリーンになっており、特に上の段は右奥に下っています。

グリーンはほぼ四角形。左サイドの池に向かっている。青印は予想ピンプレース

2オンに成功すればイーグルが狙えることからも、スコアカードを見渡すとやはりここはバーディ必須ではあります。ただし、わずかなミスがクリークや池ポチャを招くスリリングなホール。今季からツアーはレギュラーシーズンのポイントレース上位10人に、最高2億円のボーナスを与える「ウィンダムリワード」を設定しました。その争いにおいても勝敗を分けるパー5になるかもしれません。(解説・進藤大典)

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