勝みなみ 「自分に合う」ウェッジとパターでメジャー初制覇
◇国内女子メジャー◇日本女子オープンゴルフ選手権競技 最終日(4日)◇烏山城CC(栃木県)◇6550yd(パー71)
4日間を通じてただ一人60台でプレーした勝みなみがメジャー初制覇を成し遂げた。初日から「68」「67」「69」。最終日は1打差の単独首位から出て、重圧をものともしないバーディラッシュで「66」をマーク。後続に6打差をつける圧勝だった。
大会前まで「パターですごい悩んでいて…」と課題を抱えていた。9月「ゴルフ5レディス」初日に2ボールパター、2日目にテーラーメイドのトラスパターを使用するなど、あらゆるパターを握ってきた。5月の「リゾートトラストレディス」優勝を支えたスコッティキャメロン GSSに戻すことも考えた。
問題はこすり球が出て主にスライス回転してしまうこと。「こすると自分の思ったところより右に出るからカップより右に外れていく。それがすごい嫌で…。何でだろう、何でだろう、と」。試行錯誤を繰り返していくなかで、33インチのシャフトを32インチと短くし、前週大会の最終日にプロ初優勝(2018年「大王製紙エリエールレディス」)時のパターに挿した。
「戻して良かったなと感じます。形とかバランスとか1本1本違うので、自分に合っているのはあの1本だなと改めて気づいた」。アドレスで「体がちょっと起き上がっているせいでちょっとこするのでは」とキャディに指摘され、動画で確認しながら前傾姿勢に修正したことも奏功した。
今大会の第3ラウンドではウェッジの58度で2度の「チップイン」を決めてギャラリーを沸かせた。2020年に発売されたウェッジで8月の「NEC軽井沢72」から使用している一本という。「クリーブランドのウェッジは自分に合っているなと思う。(2年周期で新製品が出るけど)形が少し違っても構えやすさは変わらない」とこだわりのクラブとした。
<最終日のクラブセッティング>
ドライバー:ダンロップ スリクソン ZX7(9.5度)
シャフト:三菱ケミカル ディアマナ PD50(硬さS、45.25インチ)
フェアウェイウッド:ダンロップ スリクソンZX(3番15度、5番18度)
ユーティリティ:ダンロップ スリクソンZX(4番22度)
アイアン:ダンロップ スリクソン ZX5(5番)、ダンロップ スリクソンZX7(6番~PW)
ウェッジ:クリーブランド RTX ZIPCORE ウェッジ(50、54、58度)
パター:オデッセイ オー・ワークス パター #1
ボール:スリクソン Zスター XV