“ジャンボイズム”継承 原英莉花の優勝ギア
◇国内女子メジャー第2戦◇日本女子オープンゴルフ選手権競技 最終日(4日)◇ザ・クラシックGC(福岡)◇6761yd(パー72)
21歳の原英莉花が、歴代最長のコースを攻略して国内メジャー女王に輝いた。単独トップから「68」で回り、小祝さくらにスタート前の4打差を詰めさせることなく、通算16アンダー。師匠の尾崎将司のお墨付きで、大会前に自慢の飛距離を最大限に生かせるクラブセッティングに見直していた。
アイアン変更のきっかけはオープンウィークの2週間前にジャンボ邸を訪れ、オリジナルのシャフトをもらったこと。「そのシャフトに一番合うヘッド」が今大会投入したミズノJPX921ホットメタルだった。練習ラウンドで「10球連続でイメージ通りの打球が出たから」と投入を決め、「5Iが(以前の)175ydから180ydに変わった」と飛距離がアップした。
これが奏功し、クラブ全体の好影響につながった。普段入れている4Wと5UTを抜きミズノ ST200 フェアウェイウッドの3番(15度)と5番(17度)を投入した。「アイアンが5ydアップしたことで、5番UTを抜くことができた」。各番手の距離を考えて14本を構成するが、今オフに105ydを想定して48度のウェッジを投入。昨季より1本増やし、ウェッジを3本態勢にしたため、ウッド系の本数は減らしていた。
ショートゲームのレベルを向上させつつ「パー5を攻められるセッティングにしたいと思っていた。アイアンの距離が上がってくれたことで、UTを抜いてウッドを入れられた。攻められるセッティングになったのが大きかった」。4つあるパー5で果敢にセカンドで3Wを振るなどナショナルオープン制覇への重要なピースになった。
<最終日の使用ギア>
ドライバー:ミズノプロ モデル-E ドライバー(8.5度)
シャフト:三菱ケミカル テンセイ CK 50(46.5インチ)
フェアウェイウッド:ミズノ ST200 フェアウェイウッド(3番15度、5番17度)
ユーティリティ:キャロウェイ マーベリック ユーティリティ(4番20度)
アイアン:ミズノ JPX921ホットメタル(5番~PW)
ウェッジ:ミズノ オリジナル(48度、52度、58度)
パター:オデッセイ トゥーロン パター サンディエゴ
ボール:ブリヂストン ツアーB X ボール