昨年2位のハマモト先輩が熱血サポートするタイ男子チーム
◇2018トヨタジュニアゴルフワールドカップSupported by JAL 3日目◇中京ゴルフ倶楽部 石野コース(愛知県豊田市)◇男子6843yd(パー71)、女子6130yd(パー72)
団体戦男子で2日目を終え、通算6アンダー4位につけているタイチーム。昨年、一昨年と団体戦で3位に入り、今年は優勝候補の一角と目されている。そんなチームに帯同するのが、昨年は選手として参加し、個人戦2位に入った19歳のコースケ・ハマモトだ。現在もタイのナショナルチームに所属するアマチュア選手だが、高校を卒業して出場資格のない今回は、過去2回の出場経験を買われ、特別に“コーチ”として来日した。
今年のタイ男子は4人中3人が初出場。ハマモトは後輩たちが力を発揮できるよう、これまでの経験を伝授している。「私がアドバイスを送るのは、主にコースマネジメントについて。練習日にはグリーンの傾斜やホールの攻め方などを伝えました」。初日、2日目と選手たちをロープの外から見ていて気付いたこともある。「狂い始めるとプレーのリズムが早くなるのが手に取るように分かる。気をつけていても、それが難しいことを改めて感じた」。
個人戦で2位に入った昨年大会の経験を、「ハイレベルな戦いの中で成績を上げて自信になった反面、悔しさも残った」と振り返る。その後、大学に進学したが、いまは練習時間を確保するために中退し、この秋にはプロ転向を計画している。「2年後にはJGTOのクォリファイングトーナメントを受けたいと思っています。そのために、まずはタイでプロ生活の下地を作りたい」。名前の響きでわかるようにタイと日本のハーフで、日本のコースはゆかりある目標の舞台でもある。「将来的には、PGAツアーで活躍する夢も持っている」と話した。
2日目を終えて通算9アンダーで3位につける日本も、5打差の上位2チームを追いながら、エース格・中島啓太(東京・代々木高3年)は「ライバルチームはタイ」と4位からの追い上げに警戒を強める。ハマモト先輩のバックアップを受けるタイが、残り2日でどこまでスコアを伸ばすか注目したい。