クラブを変えない男 スネデカーが選んだ新ドライバーは?
前週、カリフォルニア州にあるトーレパインズGCで行われた米国男子ツアーの「ファーマーズインシュランスオープン」は、秒速10m~15mという風に雨が混じり、日曜日は3度の中断の末にサスペンデッド。月曜日フィニッシュとなった。
優勝したブラント・スネデカーは、第2組から出た日曜日に18ホールを3アンダー「69」で回りきり、前日までの6打差を逆転しての優勝。スネデカーはスタートの1番をボギーとしたが、その後は風雨に負けず、1つもスコアを落とさずにバックナインで4バーディをもぎ取った。この「69」というスコアは、フィールド平均を8.9ストロークも下回るものだった。
2016年に入って3戦したスネデカーは3位、2位、優勝と絶好調。その要因となっているのが、ハワイでの開幕戦から投入した新ドライバー「ブリヂストンゴルフ JGR ドライバー」と、16年モデルの「ブリヂストンゴルフ TOUR B330 ボール(米国モデル)」の組み合わせだ。
スネデカーといえば、1Wを変えない男として知られていた。昨年までは10年モデルの「テーラーメイド バーナー スーパーファスト ドライバー」を長年使い続けてきた。そのスネデカーのお眼鏡に適った1Wが、昨年10月に発売された「ブリヂストンゴルフ JGR ドライバー」だったのだ。
昨年後半からテストを始めたという1Wは、ヘッドのフェース側クラウン部分のたわみを利用して高初速を生み出す「スピードアーク」と「パワースリット」機能、さらにフェースにはインパクト時の球の滑りを抑え、またオフセンターヒット時の余分なスピン量を低減する独自の「パワーミーリング」加工が施されている。
さらに新しい「TOUR B330ボール」の開発テーマが、「タフな条件下での飛びやスピンコントロールにより勝つためのボール」というもので、スネデカーはまさに過酷なトーレパインズGCの勝利でそれを証明したことになる。このボールは、日本では3月4日に発売予定だ。
最後に、「ファーマーズインシュランスオープン」で、スネデカーが優勝会見で語った言葉を紹介しよう。彼は日曜日のラウンドで何を最も誇るかと問われてこう答えている。
「バックナインのプレーだね。昨日のバックナインでは信じられないような1Wショットを打った。この新しいブリヂストンの1Wをマウイから使っていて、自分はクラブを変えるのが好きではないんだけど、変えたということは、これまで使っていたものよりも格段に良い1Wであり、良いボールだったから。昨日はこれまでのゴルフ人生で打ったことのないような球を打った。飛距離が出て曲がらない球だ。14番、15番、17番、18番とフェアウェイのど真ん中に打つことができた。それが最も誇らしい。長年、求めてきたショットだったよ」
<スネデカーの優勝クラブ>
1W:ブリヂストンゴルフ JGR ドライバー(ロフト:9.5度)/藤倉ゴム工業 Speeder Evolution 661 X
FW:キャロウェイゴルフ X HOT フェアウェイウッド(3W:15度)、ブリヂストンゴルフ ツアーステージ X-FW(18度)
アイアン:ブリヂストンゴルフ J15 CB アイアン(4-PW)
ウェッジ:ブリヂストンゴルフ J15 (51度、55度)、 タイトリスト ボーケイ TVD ウェッジ プロトタイプ(60度)
パター:オデッセイ ホワイトホット XG ROSSIE
ボール:ブリヂストンゴルフ TOUR B330 ボール