リッキー・ファウラーも話題のゼロトルク「L.A.B.ゴルフ」パターへ 最新14本
◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ 事前(23日)◇アコーディア・ゴルフ習志野CC(千葉)◇7079yd(パー70)
2022年大会でキーガン・ブラッドリーと激闘を繰り広げ、惜しくも2位となったリッキー・ファウラー。白と黒のコントラストのジェイルバードパターのイメージが強かったが、8月あたりからL.A.B.ゴルフ製の新しいパターにスイッチしていた。
PGAツアーでじりじりと勢力拡大中の同ブランドは、フェース面の向きが極めて変わりにくい“ゼロトルク”をラインアップの軸に据える。ファウラーの「DF3」は、同社が“フルオートマチック”と胸を張るモデル。
「リッキーはフェースの開閉が少ないところが気に入っているんだ。でも、オデッセイの『ヴァーサ ジェイルバード』も安定するからまだ持っているよ」と話してくれたのは、キャディを務めるマノロ氏。同社は「ライ角バランス」と呼ぶ独自の技術により、ストローク中のフェースの開閉(回転)を排したゼロトルクパターを開発。フェースの開閉がないということはフェース向きは変わらず、ストロークの精度を格段に向上させるという。その技術に魅了された選手はここ最近増えており、アダム・スコット、ウィル・ザラトリス、フィル・ミケルソンらがバッグインしている。
また、ミニドライバーを投入したことも話題になっている。13.5度のロフトを持つそれは、テーラーメイド「BRNR MINI」のカッパー仕上げ。マノロ氏がこちらも解説してくれた。「ティショットでストレスなく簡単に打てるのがいいって言っているよ。ボールフライトも完璧。球も結構曲げやすいしね。地面からも3番ウッドのような使い方だってできるし、とても多様性あるクラブだよ」。ティショットで使った場合、ドライバーとミニドライバーのキャリーはそれぞれ310ydと298ydで、地面からミニドライバーを打つと280ydだそうだ。
ドライバーは一作前の「エアロジェット LS」を継続使用中。「もちろん新モデルのテストもしているが、リッキーはエアロジェットの顔と打感をとても心地よく感じている。たぶんこれが彼に合っているんだから、使い続けるのはとてもシンプルだろ」と、ぐうの音も出ない理由をマノロ氏が力説してくれた。
アイアンはコブラのツアーモデル「KING TOUR」。以前は同モデルのメッキ仕上げを使っていたが、現在は黒染めヘッド。PWの下は、コブラの「スネークバイトウェッジ」が2本。54度と58度のヘッドをそれぞれ2度立たせ、“ゴーニー・ゴーロク”でピンを狙う。これについての詳報はないが、恐らく調角後の見た目とバウンスの当たり方がファウラーの好みに合致していると見られる。その下は60度で、ボーケイのウェッジワークスプロトタイプ。フェースを自在に開閉できるLバウンスが今の好みだ。
<リッキー・ファウラーの14本>
ドライバー:コブラ エアロジェットLS(8度)、テーラーメイド BRNR ミニドライバー カッパー(13.5度)、
シャフト:三菱ケミカル ディアマナWB(重さ70g台、硬さ1W=X、ミニドライバー=TX)
フェアウェイウッド:コブラ LTDx LS(17.5度)
シャフト:USTマミヤ LIN-Q M40X ホワイト8F5
アイアン:コブラ KING ツアー アイアン(ブラック)(4番~PW)
シャフト:KBS Cテーパー125 S+
ウェッジ:コブラ スネークバイトウェッジ(52度、56度)、タイトリスト ボーケイ ウェッジワークスプロト(60度)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ツアーイシュー S400
パター:LABゴルフ DF3
ボール:テーラーメイド TP5ボール