中島啓太が愛用する「TPリザーブ」を女子ツアーで発見
◇国内女子◇大東建託・いい部屋ネットレディス 事前情報(18日)◇ザ・クイーンズヒルGC(福岡)◇6540yd(パー72)
中島啓太が今季使っているパターをご存じだろうか。テーラーメイドの新しいパターで、アメリカではすでに発表されている「TPリザーブ プロトタイプ」という削り出しヘッドだ。
中島がこのパターを使って何度も優勝争いを重ね話題となっていたが、その正体は長らく謎に包まれていた。本国のアメリカでもツアーで支給が始まったのは先月の下旬から。ソールの「R」という文字と緑色のブランドカラーが印象的で、まさに所有感をくすぐる1本だ。今週の国内女子ツアーでテーラーの契約選手向けにテストが始まっていた。
ピンタイプだけでもいくつか種類があり、永峰咲希は中島が使う「B11」とは違うバック側のトウヒールが少し膨らんだ「B31」というモデルをテスト(Bはおそらくブレードの意)。その第一印象を聞くと、「フェースが薄くなっていてだいぶシャローに感じます」(永峰)と、確かにフェースの厚さは薄目に見える。「そのおかげか、重心が低く感じられてソールをペタッとしやすいんです。すわりがよくてピンタイプ特有の構えたときのグラつき感がない」と、その構えやすさを特長に挙げた。今のエースパターであるトラスが安定しているだけに、実戦投入は先になりそうだ。
脇元華も永峰と同じ「B31」をチョイス。打った印象を聞くと、「打感が少し硬めでいいですね。キャメロン好きな人は合うんじゃないかなって思います。私も削り出しのパター好きだから合いそう」と好感触だ。「構えた感じがいつもよりかはフラットに見えて、そこが自分に合うように調整できたら安定するだろうなと思います」と、ライ角の微調整を施す模様。
そんな中、今週いきなり試合で実戦投入しそうなのが、ツアー2年目の泉田琴菜だ。マレット型の「M33」というモデルを練習ラウンドで試していた(Mはおそらくマレットの意)。「初めて削り出しのパターを使いましたが、思ったよりも打感が柔らかくてよかった」と、打感の印象は脇元とは対照的。泉田はもともとオデッセイのホワイトホットユーザーで、これまで柔らかいインサートを好んで使ってきたが、「(TPリザーブの)打感が自分に合っていて距離感も出しやすかった」と絶賛。「ピン型もあるって言われましたが、難しいかなと思ってマレット一択で、これしか試していません」とこのまま実戦でも使う予定とのこと。
今後は男子ツアーでもテストを開始する予定で、ちょっとしたブームになりそうな予感。果たして今後の展開はいかに。(福岡県糸島市/服部謙二郎)