2017年 BMW南アフリカオープン

キャロウェイの最新1Wも!マキロイのバッグの中身

2017/01/12 11:40
マキロイの手にはキャロウェイの最新ドライバーが(Warren Little/Getty Images)

「あれはすごかったよ。ドバイの練習レンジにいた僕の前には、世界中のありとあらゆるクラブとボールが置かれていたんだ」

ほとんどのゴルファーにとっては夢のような体験だが、世界ランキング2位のロリー・マキロイにとってはシーズンオフの一場面に過ぎなかった。

昨年8月、マキロイにクラブを提供してきたナイキがゴルフクラブの製造を止めると発表。これを受け、27歳のマキロイは2017年へ向け、自ら使用する新しいクラブとボールを選択する自由を得た。

彼は手始めに、昨年10月の「WGC HSBCチャンピオンズ」で新しいテーラーメイドのウッドをバッグに加えた。大会でトップ5入りを果たしたマキロイは、300ヤードを超える平均飛距離を記録しつつ、フェアウェイキープ率で60パーセントを上回った。

マキロイは昨季、「BMW選手権」と「ツアー選手権」で優勝し、米PGAツアーのフェデックスカップを制覇。「ライダーカップ」では5戦で3勝を挙げ、欧州ツアーのシーズン最終戦、「DPワールドツアー選手権」ではトップ10入りした。

そして、シーズンオフを迎えたのである。

「クリスマス前はドバイで1週間過ごして、多くの用具をテストするとともに、たくさんボールを打ってトレーニングに励んだんだ」

ゴルフ用具のマーケットで“フリーエージェント”として日々を過ごすマキロイは、中東で何千という球数を打ち込み、トラックマンのデータと彼のコーチやチームのアドバイスを基に、2017年のスタートを切る上で最高の用具を選び抜いた。

「トラックマンを多用したんだ。ボールの高さや弾道が感覚で分かるのは重要だけど、スピン量や飛距離の把握もとても重要なんだ。瞬時にそうしたデータのフィードバックが得られて、とても助かったよ」

4週間が経過し、グレンダワーGCへやって来たマキロイは、ファンやメディアが心待ちにした彼の最新のクラブセッティングを披露した。彼のバッグの中身は以下の通りである。

今週の試合会場で披露されたマキロイのバッグの中身は?(Warren Little/Getty Images)

ドライバー: キャロウェイ GBB エピック サブゼロ ドライバー
フェアウェイウッド: テーラーメイド M2 フェアウェイウッド
アイアン: キャロウェイゴルフ APEX MB アイアンカスタム
ウェッジ: タイトリスト ボーケイデザイン SM6ウェッジ
パター: オデッセイ
ボール: タイトリスト PRO V1Xボール(2017年モデル)

「これは今週のクラブだけど、今後、変わっていくかもしれない。僕にとってはこのセットアップでプレーする最初の大会だから、今週は様子見だね。どうなるか本当のところは実際に手札がそろわないと分からない。つまるところ、より重要なのはクラブその物ではなく、クラブをスイングする人間なのだからね」

多くのファンは、マキロイが過去にこの規模の用具変更に踏み切った際に起こったことを覚えていることだろう。2013年にナイキと契約したマキロイは、その前年の欧州ツアーで1勝を挙げ、トップ5入りを9度したにもかかわらず、用具変更の初年はトップ5入り1回と、シーズンを通して大いに苦しんだ。

とは言え、調整に長い時間はかからなかった。何しろ、2014年にはメジャー2勝を挙げたほか、世界ゴルフ選手権と「BMW PGA選手権」も制覇するバウンスバックを見せたのである。

今回は新しいクラブがうまく機能するのだろうか?世界2位のマキロイは南アフリカ時間の木曜午前7時10分に2017年最初のラウンドをスタートする。(ヨーロピアンツアー公式)

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