「いま僕はココにいます」Vol.40 モーリシャス編
人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・25歳。2012年のプロデビューから活躍の場は日本だけでなく、ユーラシア大陸全土、そのまた海の向こうにも及ぶ。幼い頃から海外を旅することこそが夢で、6年間のプロ生活で巡った国の数は実に40に到達。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。
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プロゴルファーの川村昌弘です。
いま僕は、モーリシャスにいます。
今週は「アフラシアバンク・モーリシャスオープン」に出場します。欧州、アジア、サンシャイン(南アフリカ)という3ツアー共催の試合。今年で4回目の参戦になります。モーリシャス共和国はアフリカ大陸の東、マダガスカル島のさらに東にある小さな島国。国土の2040平方キロメートルは、大阪府の面積よりもちょっと大きいくらいなんです。
前週の欧州ツアー開幕戦「ホンマ香港オープン」は残念ながら予選落ちしました。好きなコースでの試合だったので悔しさでいっぱい。ボールがカップのふちで止まってしまうシーンもあって本当に残念でした。
ただ冷静になってみると、週末がオフになったことは必ずしもマイナスとは言えません。スペインでの最終予選会を終えて香港に飛び、ここからアフリカでの試合が続きます。神様が「ゆっくりしなさい」という風に言っているのかな…と。また今週は日本ツアーの最終戦「日本シリーズJTカップ」の出場権もありました。30人の枠に入れたことは大変名誉なことですが、次週からの南アフリカ2連戦に向けても、こちらの試合を選ばせていただきました。
香港からは9時間かけてアラブ首長国連邦(UAE)のドバイへ。4時間のトランジットを経て、モーリシャスへは7時間のフライトでした。ドバイのハードロックカフェの店員さん、夜なのにテンション高かったなあ…。
モーリシャスには欧州各国からの観光客が多いリゾートがいくつかあります。選手関係者用のホテルの部屋にはプールがついていて水風呂代わりに使っています。今年の会場のフォーシーズンズGC モーリシャス at アナヒタは海風が強く、距離もしっかりある難コース。ガマン比べに向けてしっかり備えたいと思います。
〈本日のランチ〉
モーリシャスはかつてオランダ、フランス、イギリス領に属していた歴史があります。それぞれの国の文化が入ったからでしょうか、ご飯がとってもおいしい。ホテルのトレーニングルームの横にレストランがあるのですが、中には立派なピザ窯が! 新鮮なパスタやピザを食べられました。ビスマルクピザは700モーリシャス・ルピー(約2314円)でした。