「いま僕はココにいます」Vol.116 アイルランド編
人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・28歳。2012年のプロデビューから活躍の場は日本だけでなく、ユーラシア大陸全土、そのまた海の向こうにも及ぶ。幼い頃から海外を旅することこそが夢で、キャリアで巡った国と地域の数は実に70に到達。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。
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プロゴルファーの川村昌弘です。
いまぼくはダブリンにいます。
今週は「ドバイデューティーフリー アイルランドオープン」に出場します。久々に欧州本土を飛び出して、ミュンヘンからの直行便で約2時間のフライトになりました。
5月末のデンマークでの試合から5週間、ドイツ、スウェーデン、ドイツと渡り歩いて4試合を戦いました。初めにコペンハーゲンで借りたレンタカーはシュコダ(チェコのメーカー)の乗用車で、当時の走行距離のメーターはわずか20㎞。「新車だぞ!」というスタッフの方の言葉に偽りなしでした。ところが、ミュンヘンで返却した時の数字はなんと6500㎞…。1カ月ちょっとでだいぶ酷使して返却してきました。
ちなみにこちらダブリンに到着して出てきたレンタカーはBMW。うーん、前週の試合が「BMWインターナショナルオープン」だっただけに妙な巡り合わせです。
今大会はロリー・マキロイ(北アイルランド)が参戦するなどフィールドが豪華。次週の「ASIスコットランドオープン」と同様、上位3人には「全英オープン」(イングランド・ロイヤルセントジョージズGC)の出場権が付与されるだけに、より好成績を求めたくなります。
初めて訪れたマウントジュリエットエステートはジャック・ニクラスの設計のリゾートコース。リンクスではなく林間スタイルです。直前の試合まではハザードも多く、メリハリの利いたゴルフ場が多かったのですが、今週はターゲットが少し曖昧になりそうなホールが多い印象。スコアの伸び方がちょっと読めません。
最近は仲のいい小平智選手もPGAツアーで調子が上がってきて、日本では永野竜太郎選手が「全英」の出場権をつかみました。6月25日に28歳になった僕も負けていられません。