全英女子で日本勢史上最多19人 古江彩佳、渋野日向子らセントアンドリュース挑戦
◇女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 事前情報◇セントアンドリュース オールドコース (スコットランド)◇6784yd(パー72)
今季最後の海外メジャーが22日(木)に開幕する。ゴルフの“聖地”セントアンドリュース オールドコースでの開催は大会史上3度目。2007年は当時世界NO.1のロレーナ・オチョア(メキシコ)がメジャー初制覇を遂げ、強風による中断も挟んだ13年はステーシー・ルイスが制した。日本勢は佐伯三貴が2大会とも7位、13年は比嘉真美子も7位に入った。
6月「全米女子オープン」の笹生優花、7月「アムンディ エビアン選手権」の古江彩佳と2人のメジャーチャンピオンを輩出している日本勢は、今季メジャー4大会で国別最多となる13のトップ10入りを数える(2位は米国の12)。躍進を象徴するように、全英女子としては最多19人(国・地域別では米国25人に次ぐ2番目)がエントリーした。
メジャー連勝が懸かる古江は“前哨戦”となる「スコットランド女子オープン」で今季ツアー最多10度目のトップ10入り(3位)を果たし、世界ランキングも自己最高7位に浮上。強風の中でも崩れないステディなプレースタイル、エビアンの最終盤で見せた爆発力で優勝候補の一角に挙げられる。
「全米女子オープン」2位、「全米女子プロ」7位とメジャーで強さを発揮する渋野日向子にとってはキャリアを変えた特別な大会。2019年のメジャー初出場初優勝に始まり、今年からは、大会のタイトルスポンサー、米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)の日本におけるブランドアンバサダーとしてスポンサー契約を結んだ。前週は左股関節からでん部に痛みが出て途中棄権。コンディションを整えて“大一番”に臨みたい。
2週前の「パリ五輪」でメダルに迫った山下美夢有、前週「CAT Ladies」優勝の川崎春花と国内ツアーからも勢いと実力を兼ね備えた選手が続々参戦する。大里桃子、吉本ひかる、佐久間朱莉は初のメジャーとなる。
ディフェンディングチャンピオンのリリア・ヴ、圧倒的な強さを見せたシーズン序盤に比べて調子を落としている世界ランク1位のネリー・コルダらもこの舞台に照準を合わせてきた。パリの金メダリスト、リディア・コー(ニュージーランド)は11年前にアマチュアとしてプレー(42位)したセントアンドリュースにカムバックする。
<主な出場予定選手>
リリア・ヴ、セリーヌ・ブティエ、アシュリー・ブハイ、古江彩佳、畑岡奈紗、ブルック・ヘンダーソン、勝みなみ、コ・ジンヨン、リディア・コー、ネリー・コルダ、ステーシー・ルイス、西村優菜、西郷真央、笹生優花、渋野日向子、申ジエ、レキシー・トンプソン、カリー・ウェブ、エイミー・ヤン、ローズ・チャン、岩井明愛、岩井千怜、河本結、川崎春花、小祝さくら、大里桃子、佐久間朱莉、櫻井心那、鈴木愛、竹田麗央、山下美夢有、吉本ひかる