松山英樹に続けるか 笹生優花、山下美夢有がメダル獲得に挑戦
◇パリ五輪 女子 事前情報◇ル・ゴルフ・ナショナル(フランス)◇6374yd(パー72)
松山英樹が銅メダルを獲得した余韻も残るコースで7日(水)から女子ゴルフが開幕する。日本勢は笹生優花と山下美夢有が出場する。
ゴルフが初めてオリンピック競技となった1900年パリ五輪でも女子ゴルフが行われており、当時はわずか9ホールのストロークプレーだった。2016年のリオデジャネイロ五輪で復活し、21年の東京五輪では稲見萌寧が銀メダルに輝いた。
男女同一コースの開催に当たって、男子で4日間とも最難関ホールとなっていた18番のセッティングを変更。女子では447ydのパー5となり、パー72でプレーする。
世界ランキングに基づく五輪ランキングによって60人のフィールドを形成。予選カットなしの72ホールストロークプレーでメダルを争う。
世界ランク15位以内なら最大4人という条件をクリアして米国と韓国が3人ずつを送り込んだ。優勝候補筆頭はネリー・コルダ。スコッティ・シェフラーに続き、男女の世界ランキング1位による米国勢の金メダル両取りを狙う。ザンダー・シャウフェレが届かなかった前人未到のオリンピック連覇もかかるコルダだが、5月「みずほアメリカズ・オープン」でシーズン6勝目を挙げた後の4試合で3度の予選落ちと状態を落としているのは気がかりでもある。
リオで銀、東京では稲見とのプレーオフに敗れて銅だったリディア・コー(ニュージーランド)は金メダル獲得による“3色コンプリート”が懸かる。同じくリオから3大会連続のミンジー・リー(オーストラリア)は弟のミンウ・リー(男子22位)ときょうだい同時出場を果たす。
日本代表2人もメダルを狙える存在。笹生はフィリピン代表として出場した前回に続くオリンピック。6月「全米女子オープン」で大会2勝目を挙げた爆発力はフィールド屈指だ。初出場の山下は代表選考ラストマッチとなった「全米女子プロ」で2位。今季出場した海外メジャー4試合でいずれも予選を通過し、3度のトップ20入りと安定感が光る。
<主な出場予定選手>
ネリー・コルダ、リリア・ヴ、コ・ジンヨン、イン・ルオニン、エイミー・ヤン、セリーヌ・ブティエ、ハンナ・グリーン、チャーリー・ハル、ローズ・チャン、笹生優花、ミンジー・リー、アタヤ・ティティクル、キム・ヒョージュ、ブルック・ヘンダーソン、リン・シユ、リディア・コー、山下美夢有、パティ・タバタナキット