記録に1打及ばずも藤本佳則が単独首位に
岐阜県のTOSHIN Golf Club Central Courseで開催中の国内男子ツアー「TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN Central」は予選ラウンド2日間を終え、藤本佳則が通算17アンダーまでスコアを伸ばして単独首位に立った。36ホールでの最多アンダーパー、および最少ストローク記録(通算18アンダー、126ストローク=1987年マルマンオープン、倉本昌弘)にはいずれも1打及ばなかったが、今季初勝利に向け前進した。
「63」→「64」と連日のビッグスコアにも、藤本は「スゴイっすね」と他人事のように振り返った。記録更新にあと1打に迫っていたことについても「頑張った結果がこれなんで、何のアレも無いですよ」。笑顔を交えながらも、強い興味は示さない。大会主催者がロースコアでの争いを強く望んでいることは知っている。だが、この日も淡々とバーディを重ねてきた。
試合続きのシーズン後半戦。ちょうど疲れを感じ始める時期でもある。だからこそ今週は「あまり入れ込み過ぎずに、ストレスをため込まないように」と自然体を貫いている。すべてにフルパワーで臨んだルーキーイヤーの昨シーズンは、後半戦に長い不振に陥ったこともあり、今季は丁寧な体調管理に注力。2年目の大きな成長だ。
昨年の「日本ゴルフツアー選手権 Shishido Hills」以来となる待望のプロ2勝目がかかる。しかし「1ラウンド12アンダー出ても驚かない。誰が出てきてもおかしくない」と、トップでいる実感は、普段よりも少ない。
72ホールでの最多アンダーパー記録は通算26アンダー(95年三菱ギャラントーナメント:B.ジョーブ、96年日本シリーズ日立カップ:尾崎将司)。最少ストロークは95年中日クラウンズで尾崎将司が記録した260。優勝ロードを歩むのであれば、これらの数字は否が応でも視界に入りそうだ。(岐阜県加茂郡富加町/桂川洋一)