2026年 ヴィダンタワールドメキシコオープン

秋季フェデックスカップで順位を大きく上げた5人は誰だ?

2026/10/29 06:53
「バミューダ選手権」をプレーオフで制してこの秋2勝目を挙げたオースティン・スマザーマン(James Gilbert/Getty Images)

秋季フェデックスカップは4大会を終え、残り4大会となった。折り返し地点を迎えた今、最も勢いがあるのは誰か。そして、フェデックスカップランキングを最も押し上げたのは誰か。

最終ランキング100位以内に入れば、2027年シーズンの出場権を獲得できる。秋季シリーズは前半の方がポイントを稼ぎやすく、終盤はプレッシャーが増す一方で出場機会も限られていく。そこで今回は、ここまででランキングを大きく上昇させた5選手を紹介する。

ニール・シプリー

2024年「マスターズ」ではウッズと同組でローアマを獲得したニール・シプリー。昨年は日本ツアー「ダンロップフェニックス」にも出場

秋季フェデックスカップ開始時点: 183位
ヴィダンタワールド・メキシコオープン直前: 124位(59ランクアップ)

ニール・シプリーはレギュラーシーズン前半に苦戦を強いられた。最初の17大会で予選通過はわずか5回、40位以内も1度だけだった。

だが、秋に入って流れが変わった。出場3大会すべてでトップ40入りを果たし、「ビルトモア選手権アシュビル」で3位タイ、「ユタバンク選手権」で10位タイに入っている。

現在は101位から125位に与えられる条件付きシード圏内に浮上。完全シードとなるトップ100も射程に捉えた。ただし、そこへ到達するには現在の好調を維持する必要がある。100位との差は169ポイントで、これはおおよそ2人が並ぶ3位タイ相当の獲得ポイントにあたる。

シーマス・パワー

シーマス・パワー※写真は2023年「バミューダ選手権」(Andy Lyons/Getty Images)

秋季フェデックスカップ開始時点: 114位
ヴィダンタワールド・メキシコオープン直前: 68位(46ランクアップ)

シーマス・パワー(アイルランド)はバミューダで行われた月曜決着のプレーオフでオースティン・スマザーマンに敗れた。それでも、この1週間は大成功だった。

2位に入ったことでランキングは103位から68位へ急上昇。秋季開幕時には危うかった2027年シーズン出場権確保へ大きく前進した。

実はこの2位は、アシュビルでの7位タイ、ユタでの21位タイに続く3大会連続の好成績だった。トップ3入りは2023年以来となる。

さらに現在は、来季最初の2試合のシグネチャーイベント出場圏となるトップ60入りも視野に入っている。

ベン・ジェームス

ベン・ジェームス※写真は2026年「RBCカナディアンオープン」(Minas Panagiotakis/Getty Images)

秋季フェデックスカップ開始時点: 108位
ヴィダンタワールド・メキシコオープン直前: 63位(45ランクアップ)

ベン・ジェームスは他の多くの選手ほど切羽詰まってはいない。

PGAツアーユニバーシティランキング1位により、すでにツアーメンバーとしての立場を確保しているためだ。この秋はシード維持を懸けた戦いというより、2027年以降に向けた実戦経験を積む場となっている。

それでも結果は十分だ。アシュビルではジェイコブ・ブリッジマンに次ぐ2位、ユタでは5位に入り、トップ60入りをうかがう位置まで浮上した。

来季最初のシグネチャーイベント出場も見えてきた。バージニア大出身のルーキーは、この夏にツアー入りした有望株がジャクソン・コイヴンだけではないことを示している。

オースティン・スマザーマン

オースティン・スマザーマンは10月の「ユタバンク選手権」で初優勝(Sean M. Haffey/Getty Images)

秋季フェデックスカップ開始時点: 80位
ヴィダンタワールド・メキシコオープン直前: 51位(39ランクアップ)

このリストにオースティン・スマザーマンを外すわけにはいかない。

ただし、彼が上昇できる順位には上限がある。BMW選手権終了時点でトップ50が確定したため、この秋に到達できる最高順位は51位だからだ。今のスマザーマンを追い抜くには、他選手も並外れた活躍が必要になる。

ツアー未勝利だったスマザーマンは、この秋わずか2大会で2勝を挙げ、一気にキャリアを変えた。2029年までのシード権を獲得し、2028年から始まるPGAツアーチャンピオンシップシリーズの出場資格も手にした。

さらに2勝目によって来年の全米オープン出場権も獲得。すでにペブルビーチとリビエラCCで開催されるシグネチャーイベント出場も決めており、来年は同じペブルビーチに2度足を運ぶことになる。

まさに最高の秋と言えるだろう。

ダグ・ギーム

ダグ・ギームは10月の「ベイカレントクラシック」に出場した

秋季フェデックスカップ開始時点: 93位
ヴィダンタワールド・メキシコオープン直前: 56位(37ランクアップ)

かつて有望アマチュアとして注目されたダグ・ギームに、フェデックスカップ自己最高順位が見えてきた。

30歳のギームは秋季シリーズで調子を上げ、直近3大会すべてでトップ20入り。ユタでは2位に入った。今季のトップ10入り3回はキャリア最多で、予選落ち5回はキャリア最少となっている。

これまでの秋はシード権維持を懸けたサバイバルが主戦場だったが、今季は状況が違う。

いま狙うのはトップ100残留ではなくトップ60入りだ。達成すれば、キャリア初となるシグネチャーイベント出場が確約される。

(協力/PGATOUR.com)

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