リッキー・ファウラーが「メモリアル」で使用した愛国心満載のボールとは
メモリアルデーを祝う方法は千差万別であるが、リッキー・ファウラーは使用するゴルフボールでそれを行った。ファウラーは「ザ・メモリアルトーナメント」で愛国心に富んだデザインのテーラーメイド「TP5 Pixボール」を使用したのだ。
32歳のファウラーは2020年以来、自ら共同でデザインしたテーラーメイドのTP5 Pixボールを使用している。このボールの根幹をなすのはボール中央の自然なパスを具現化するためのクリアパスアライメントデザインである。
ほとんどのボールはメーカーのロゴが2つ配置されたデザインとなっているなか、このボールはテーラーメイドのロゴが1つしか入っておらず、反対側にはTP5のサイドスタンプが施されている。
ファウラーの使用するボールには赤、白、青の3色で構成されるグラフィックスがテーラーメイドのロゴに沿って計算されて配置されている。均等に配置された米国カラーのグラフィックスは、様々な光線の具合に対して視認性を確保しつつ、全体的な可視性とアライメントを強化するデザインで構成されている。
昨年、クリアパスアライメントデザインを製作するにあたり、ファウラーは「Pixのグラフィックは、はっきりした焦点を与えてくれるんだ。この新デザインの開発に着手するにあたり、僕が初めて投じた意見は、もしテーラーメイドのロゴが2カ所を占拠しなければ、アライメントとフィードバックに機能するパスを作り出すスペースができるというものだったんだ」と述べている。
構えやすさと見やすさを促すことに加え、グリーン上でのアライメントツールとしてツアーでも実証されたこの機能は、ボールが順回転で転がっているかどうかを簡単に視認できるため、ゴルファーは自分のパッティングストロークの質を簡単に見極めることができる。
このボールには、さらに過度に硬い層で構成されるスピードレイヤーシステムが使用されており、反発エネルギーが増したことで、ボールの初速アップが実現している。
ファウラーのTP5 Pixボールを完全な物に仕上げる上で欠かせないのはデュアルスピンカバーであり、これは超ソフトなウレタンカバーと30%硬くなったインナーカバーで構成されている。
硬めのインナーカバーは、グリーン周りの操作性を極限まで完璧なコンディションにするため、ウェッジの溝に対して柔らかいウレタンカバーが最大のスピン量を作り出すように設計されている。
（協力／GolfWRX、PGATOUR.com）