2014年 ヒーローワールドチャレンジ

キーガン・ブラッドリー、アンカーリング禁止に備えパターを変更

2014/12/07 11:24
キーガン・ブラッドリーは「ヒーローワールドチャレンジ」で短尺パターを使用している(Scott Halleran/Getty Images)

「ヒーローワールドチャレンジ」に出場しているキーガン・ブラッドリーは、以前のようにアンカーリング(クラブを体に直接固定、もしくは一方の手を体に密着させて間接的にクラブを固定するストローク方法)をしていない。それどころか、2015年はベリーパターも使用しない可能性さえ示唆している。つまり、過去にアンカーリングでメジャー優勝を果たした2人(ブラッドリー、ウェブ・シンプソン)が、2016年1月からアンカーリングがルールで禁止される前に、ベリーパターを捨てる可能性がある、ということだ。ブラッドリーは、アイルワースG&CCで使用しているパターの長さは知らないようだが、40インチ程度と推測される。グリップの先端は両手からはみ出すが、腹部には届かない。

「対応しようとしているところだよ。『ライダーカップ』以降は、このパターしか使っていないし、良い感じでやれている。たしかに少し違いはあるけれど、このパターで自分のセットアップを構築していかないといけない。ただ、たいていの場合、グリーン上で自由に、楽にやれていると感じるよ」

2014年、ブラッドリーは今大会前にも以前より短いパターを使っていた。「ザ・メモリアルトーナメント」では41インチのオデッセイのホワイトホットXG セイバートゥースを使ったが、すぐに2011年の「全米プロゴルフ選手権」優勝時に使用した、46.5インチのホワイトホットXG セイバートゥースに戻した。

ブラッドリーは2015年から短いパターを使用する予定と発言しているものの、「自分のペースで慣らしていく」と付け加えている。

「PGAツアーに参戦するようになって以降、昨シーズンのパッティングが過去最悪と感じた。ただ、新しいパターに慣れるために十分な時間を掛けたから、(スイッチするのを)ためらうことはなかった」

最も調整が難しいとされるのは、新しいパターで、安定したセットアップを構築すること。体に固定する方法は、ボールに対し同じ形でアドレスに入れる利点があった。しかし、短いパターを使えば、パッティングのタッチが良くなるというメリットがあるのも事実だ。

ブラッドリーは「今のタッチは、以前と比べたら段違いに良い。できれば『マスターズ』までに仕上げたい。そうすれば、距離のあるパットでも、間違いなく今より楽に決められるようになる」と、パター切り替えに向けた準備の継続を約束している。

一方のシンプソンは、日本で開催された「ダンロップフェニックスオープン」で、短尺パターを使用した。

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