2014-15シーズン開幕前に押さえておきたい9つのポイント
6.チャンバーズベイでの「全米オープン」は成功するか?
来年の「全米オープン」は、史上初めてアメリカ北西部での開催となる。リンクススタイルのチェンバーズベイでの選手権開催は、新たな試みになるということでもある。4年前には「全米アマチュア選手権」を開催し、USGAも同大会を高く評価した。コースのフレキシビリティも多様で、たとえば1番、18番はパー4にもパー5にもなり、15番は最長246ヤード、最短で124ヤードにも変更が可能。来年6月にはコースの状態を最高に仕上げなければならないが、2015年の「全米オープン」コーディネーターのダニー・シンクは、先日シアトルタイムス紙に「コースに関する不安は一切ない」と、言い切った。
7.FOX Sportsでの放送開始
来年からは、USGAと放映権契約を結んだ米ネットワークFOX SportsでもPGAツアー大会が放送される。チャンバーズベイでの「全米オープン」特別番組を担当するのは、ジョー・バックとグレッグ・ノーマンの2人で、昨年の6月にはトライアルとしてパインハーストでの大会もカバーした。バックは同ネットワークで20年のキャリアを誇るベテランで、MLBとNFLの実況が評価され、エミー賞を受賞した。熱心なゴルフ愛好家としても知られ、その腕前はハンディキャップ3。ノーマンは現役時代にメジャー2勝を含む91勝を挙げたプロゴルファーで、忌憚のない意見を言う解説者として知られている。
8.トム・ワトソンは「ライダーカップ」と同様にセントアンドリュースで苦しむか?
アメリカ代表キャプテンとしての短所がなんであれ、それは来年の6月までは人々の記憶から消えたままだろう。「全英オープン」を5度制しているワトソンは、スコットランドで崇められるべき存在。65歳になったとはいえ、予選落ちすると決めてかからない方が良い。ワトソンは直近4大会で3度も予選を勝ち抜き、2011年には22位タイでフィニッシュした。
9.アメリカは「プレジデンツカップ」でも負けるか?
過去の成績を鑑みれば、負ける可能性は低い。過去に10度開催している「プレジデンツカップ」では、アメリカが8勝1敗1分と圧倒している。来年は韓国の仁川で開催されるが、アメリカは2年ごとの同大会で、「ライダーカップ」よりも良い成績を残す傾向にある。その要因は、ひとえに対戦する世界選抜チームとの実力差に他ならない。アメリカは第1回大会から4大会までに3勝を記録したが、その時のポイント差はそれぞれ8、1、11だった。