2014年 BMW選手権

ホーシェル、自信を持って最終戦へ突入

2014/09/08 14:07
前週2位に敗れたが、臆することなく優勝を勝ち取ったビリー・ホーシェル

ゴルフは、自信が全てではないだろうが、持っていて困ることはない。そして今、ツアーでビリー・ホーシェル以上に自信を持っている選手はいないだろう。

ホーシェルは、先週の「ドイツバンク選手権」の2位タイと、今回の「BMW選手権」での2打差勝利で時の人になった。しかし、フェデックスカップと1,000万ドルのボーナスを来週のアトランタで簡単に手にできそうだと考えてしまうようなら、ベストタイミングで自信を持てたとは言えない。

ホーシェルは「今のところは、とんとん拍子に進んで優勝が保証されているというわけではない」とコメント。「でも、上手くプレーできるとは思うし、日曜日に勝てるチャンスはあると思う」。

強気の発言だが、誰がホーシェルを責めることができるだろうか?

今年のプレーオフで連続優勝を逃すことになったホーシェルの6番アイアンのダフリを、論ずることはできた。しかし、優勝したクリス・カークを捉えるチャンスをなくすことになった、TPCボストンの最終日で放った18番ホールでのミスショットとは違い、ホーシェルはチェリーヒルズCCでミスを上手く回避した。

この日のホーシェルは、ライアン・パーマーに3打差をつけスタート。しかし2人が11番ホールを終了した時点で通算14アンダーで並んだ。ところが、パーマーは13番のラフでシャンクしダブルボギーを叩き後退した。

また、ホーシェルはバック9で、バッバ・ワトソンセルヒオ・ガルシアの追い上げをかわさなければならなかったが、結局2人はガルシアがトリプルボギーを叩くなど、ホーシェルにプレッシャーをかけるまでにはいかなかった。そしてホーシェルはベストコンディションではなかったものの、この日最後のバーディを奪った7番以降は11ホールを連続パーでまとめ、後続に望みを与えるようなことはさせなかった。

そんなホーシェルは1アンダー「69」については「調子が良いわけでなかった」と話した。

ホーシェルが18番の第2打地点に進んだ時、ホーシェルの頭には6日前の6番アイアンでのダフリがよぎったのだろうか?今週、くよくよ考えるために拒絶した人ではなく、ホーシェルのゴルフを酷評するためにSNSを利用した人たちはいただろうか?

答えはノー。ホーシェルはそういったことは考えなかった。思ったことは、ショットを打つこと、そしてトイレに駆け込むことだった。

「何ホールかでトイレを我慢していたんだ」とホーシェルは笑顔で振り返る。「ただ、何と言うか…今は随分、リラックスできたよ」。

では、まだビリー・ホーシェルを悪く言う人に対してはどうか?

「僕に対してネガティブなことを言い続けるなら、火に油を注ぐようなもの」とホーシェル。「僕はしつこいんだ」。

良いプレーはするけど、挑発的にプレーもするということか。来週の優勝も目論むことは、そんなに突飛なことではないかも知れない。

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