2014年 ドイツバンク選手権

ダブルボギーがきっかけ? スピースが好発進

2014/08/30 11:16

By Helen Ross, PGATOUR.COM

ひょっとすると、金曜のジョーダン・スピースには、早々に目を覚ますきっかけが必要だったのかもしれない。

少なくとも、「ドイツバンク選手権」初日の出だしホールとなった10番で記録したダブルボギーが、その効果を発揮した。比較的単調なパー4でのドライバーショットを林に飛ばし、1打のペナルティを科されて出遅れると、続くパー3の11番ではグリーンを逃し、パーセーブするのに約3メートルのパットを決めねばならなかった。だが、12番のバーディから流れは好転し始める。スピースはあるべき方向に歩き始め、最終的に「67」でホールアウト。初日を終えて首位と4打差の6位タイにつけた。

スピースは初日について、「ダブルボビーを記録してからは自分を落ち着かせた。11番でなんとかパーセーブ出来て、序盤から崩れないように保てたよ。少なくともパットを決められて安心した。12番のバーディは凄く大きかったね。あのホールで目が覚めて、準備が整った気がした。それからノーボギーでいけたし、バーディも何度か取れた。今日は最初のホールでつまずいたから、それからはパー以上であれば何でも受け入れたと思う。だから上位に食い込めて満足しているんだ」と振り返った。

スピースは「ドイツバンク選手権」に好印象を持っているはず。ルーキーとして出場した昨年は4位タイでフィニッシュしたという他にも、最終日にはTPCボストンのコース記録に僅か1打足らない「62」をマークするなど、良い感触を持ったままニューイングランドを離れた。

最終的に2013年はPGAツアー新人王を受賞し、「プレジデンツカップ」にも出場した。今シーズンは「マスターズ」で2位タイ入賞を果たしたが、2年目は比較的静かなシーズンを送っていると言える。

フェデックスカップランキング9位でTPCボストンに入ったスピースは、プレーオフシリーズで再び良い流れに乗りつつあると感じているようだ。21歳は現在の調子を、こう見ている。

「先週の『ザ・バークレイズ』は難しいコースだったけれど、良い流れを掴んで最終日に4アンダー「67」を記録出来た。そこから全てが好転し始めたんだ。パットも入るようになったしね」。

好調さは視覚にも表れているようで、「今日は、ここ数ヵ月と比べてホールが大きく感じたよ。これからも努力を続けていけば、もっと大きく見えるようになる。これをきっかけに更に良い流れに乗りたい。そうすれば今後数週間は良いプレーが出来るだろうから」と語った。

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