2014年 RBCカナディアンオープン

2日目の主役は2人の“G”

2014/07/26 12:18

By Adam Stanley, PGATOUR.COM

”G”の一人はグラハム・デラエ。コースレコードの「63」を記録し、首位と2打差の3位タイに(Sam Greenwood/Getty Images)

ロイヤルモントリオールGCでの「RBCカナディアンオープン」。初日はペトロビッチ(Petrovic)、パトナム(Putnam)、そしてペンドリス(Pendrith)という3人の“P”が主役だった。そして2日目は、観客の熱狂とリーダーボードの順位を見る限り、グラハム(Graham)、グレーム(Graeme)という“G”の日になった。

大会初日の午後、グレーム・マクドウェルは「ちょうどいまの時間は、僕がイギリスにいるときの寝る時間なんだ」と疲労を訴えていた。だが2日目の朝は“実に爽快な気分”だったそうで、それはスコアにも表れた。

マクドウェルは2日目を5アンダーの「65」でホールアウト。通算7アンダーとし、スコト・ブラウンら3人とともに5位タイにつけた。首位に立ったのは通算10アンダーのジム・フューリックと、初日も首位だったティム・ペトロビッチの2人だ。

一方、地元カナダの期待の星グラハム・デラエは、この日最高のプレーを見せた1人になった。デラエと同組のフューリックは、ともに7アンダーの「63」で回り、ロイヤルモントリオールGCのコースレコードタイを記録した。デラエはこれで通算8アンダーとし、カイル・スタンリーと並ぶ3位タイに浮上した。

2日目は互いに良い刺激になったというデラエとフューリック。自分の前の組でプレーする彼らの快進撃を目にしたマクドウェルは、それに追いつこうとしていた。

「自分のすぐ前の組から刺激を受けられるとするなら、僕は少しその恩恵にあずかれたのかもしれない。実にいい選手がそろっていたからね」と、マクドウェルは2日目を振り返った。

一方のデラエは、自分の後の組だったマクドウェルのプレーを意識することはなかったが、自分と一緒に回った選手の見事な戦いぶりは、スコアメークの原動力となった。

「僕らはみんな、バーディを量産していた。もっとバーディを獲れたかもしれない。いずれにせよ、良い日になった」と振り返ったデラエ。「楽しかったよ」。

グラハムとグレーム、似た響きの名を持つ2人は、3日目もそれぞれ別の組でプレーする。

2人は2013年9月、カナダ・ノバスコシア州の有名なカボット・リンクスで行われたエキシビジョンマッチでプレーしていた。マクドウェルは当時、カボット・リンクスが(カナダのサスカチュワン州にあるグラハムの出身地よりも)故郷・北アイルランドのポートラッシュにかなり似ていると話し、地元でプレーする強みのようなものを期待していた。

マクドウェルの思いは功を奏し、デラエに5打差をつけただけでなく、コースレコードをも記録した。

それから9カ月後の今大会2日目は、デラエがコースレコードを記録し、やや形勢が逆転した。32歳のデラエは普段よりも力強いパットを続け、この記録を達成した。デラエは今シーズンのパットのスコア貢献率では137位だが、今大会ではいまのところ1位だ。

「今日(2日目)の僕たちの組のようにパットがどこからでも決まれば、パットが簡単に思えてくるんだ」と、デラエ。

2日目を終えた時点でリーダーボードでは1打差、名前のアルファベットも微妙に異なるマクドウェルとデラエ。綴りがどうであれ、最終日の夜に「RBCカナディアンオープン」の優勝者として、自分の名が呼ばれるのを望んでいることに変わりはない。

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