世界ランク1位のスコット、現状維持はステンソン次第?
By Mike McAllister, PGATOUR.COM
現在開催中の「クラウンプラザインビテーショナル」(米テキサス州・コロニアルカントリークラブ)と「BMW PGA選手権」(英サリー州・ウエントワースC)。それぞれの最終日の結果によっては、アダム・スコット(オーストラリア)の公式世界ゴルフランキング1位が終焉を迎える可能性がある。
だがスコットは「クラウン…」3日目、世界ランク1位をキープする勢いを見せた。
スコットは3日目を4アンダーの「66」で終え、現在は通算5アンダー。ホールアウトした時点で首位から2打差に付けており(注:3日目終了時点でも変更なし)、最終日のラウンドで優勝を狙える位置にいる。
スコットの今大会の成績と、ヘンリック・ステンソン(スウェーデン)が欧州ツアーの「BMW PGA選手権」の結果によっては、現在世界ランキング3位のステンソンがスコットを抑えて1位になる可能性がある(詳しくは一番下の“シナリオ”参照)。各大会の3日目終了時点でステンソンは7位タイ、スコットは11位タイだ。
世界ランク1位の座がステンソンに取って代わられる可能性について、「今大会での自分のプレーしか考えられないよ」と答えたスコット。「気にしてもしょうがないからね」というのが彼の考えだ。
「本当に熾烈な状況だよね。皆、それはわかってる。自分が世界ランク1位になれて嬉しいと思っているし、それが短期間で終わらないことも願ってるよ」。
世界ランキング1位として迎えた今大会、初日の前半9ホールで4オーバーと危なげなプレーを見せたスコット。だがそれから3日目終了時点までは通算10バーディを奪取し、ボギーは1つに抑えている。彼は間違いなく、過去2度の同大会でのリズムを取り戻していた。
「ここ2、3週間は、完璧すぎるプレーをしようと躍起になりすぎていたかもしれない」と振り返るスコット。「そんなの、自分のプレーとはいえないよね。でも今日のプレーは良かった。とてもいい結果で終えられた」。
今大会3日目は前半9ホールだけでノーボギーの4アンダーを記録し、リーダーボードのもっと上を目指していたスコット。だが後半では11番ホール(パー5)でグリーンサイドバンカーにつかまり、後退した。
3日目の結果を「これこそ、今日の自分が求めていた結果だ」と語るスコット。「スイングは最初から好感触だった。まさに自分がイメージ通りだよ。今週はのびのびとプレーして、スイングし、自分なりのショットを打ったらこうなったんだ。前半ではすべてがうまくいった」。
「残念なことに、その勢いが最後の18ホールまで続かなかったってだけでね」。
世界ランキング1位のシナリオ
以下は、スコットが出場している「クラウンプラザインビテーショナル」とステンソンがプレーしている「BMW PGA選手権」終了後、ステンソンがスコットを抜いて世界ランク1位になる可能性を示したシナリオ。
-ステンソンが4位、スコットが5位かそれ以下
-ステンソンが6位、スコットが10位かそれ以下
-ステンソンが12位、スコットが20位かそれ以下
-ステンソンが15位、スコットが30位かそれ以下
-ステンソンが17位、スコットが40位かそれ以下
-ステンソンが19位、スコットが50位かそれ以下
-ステンソンが29位、スコットが53位かそれ以下(この場合、フェデックスカップのポイントはゼロ)