J.スピースが好調な滑り出し
By Brian Wacker, PGATOUR.COM
先月はじめてオーガスタナショナルでプレーした際、ジョーダン・スピースは「マスターズ」優勝を手にしかけた。
昨年、彼は80年以上現れなかった10代でのPGAツアー優勝という快挙を達成。
これだけの実績があるのだから、キャリア初の「ザ・プレーヤーズ選手権」初日を終えて上位に入ったことは驚きではない。そう、彼は優勝戦線の最中で戦っているのだ。
21歳の誕生日は2ヵ月以上も先だが、新星はTPCソーグラスでの初日に「67」の5アンダーを記録。首位と4打差の4位タイにつけている。
「今日は1日を通して快適にプレーできた。最初のホールからずっと良い感じでプレーできていたからね」。
まさしく初日はこのコメント通りだった。
スピースは2ホール目となったパー5の11番でバーディを奪うと、PGAツアー最高峰の大会初日をノーボギーで終了。
ただ、この日のベストショットは惜しくもバーディという結果に繋がらなかった。
難易度の高い18番でのティショットを右のラフに打ち込んだ後、スピースが放った弾道の低いショットはグリーン手前に向かって転がり止まってしまった。第3打はカップ手前で止まったかに思われたが、ボールは傾斜を下り、スピースの方に戻ってきてしまったのだ。
しかし、その程度ではビクともしない。スピースは落ち着いて11メートル弱のパーパットを沈めた。崩れることなくバック9を迎えたスピースは、それからの7ホールで4つのバーディを奪った。
プロ転向後初の「ザ・プレーヤーズ選手権」とはいえ、以前このコースでプレーした経験がある。それに苦しめられることもなかった。2010年、スピースは「ザ・ジュニアプレーヤーズ選手権」に出場し、2位入賞を果たしている。
当時と今とを比較しても共通点と呼べるものは少ないだろう。むしろ、「マスターズ」2位から得られたもののほうが多いはずだ。
「(マスターズで)ポジティブなものを多く得られた。あのコースの難度は本当に高くて、しっかりとしたゲームプランを持たないといけない。1打も無駄にしなかった。振り返ってみると、(最終日の)8番ではもっとボールは転がさなければいけなかったし、9番と12番では予想以上に大きく運んでしまった。その時に、これまでとはまったく別物の大会だと思ったね」。
「あの時(マスターズ)から僕は多くの自信を得られたし、正しい判断をしながら、(キャディと)僕は感情を上手くコントロールできていたから」。
この日のラウンドについても、彼は同じことを言っていた。