オーガスタナショナルで何がしたい?(1/2)
By Sean Martin, Helen Ross and Brian Wacker, PGATOUR.COM
最終日にプレー?パー3コンテストに参加する?それともチャンピオンズディナーに参加する?
ここオーガスタ・ナショナルゴルフクラブに春が訪れると、世界各国から最強選手が集い、今年最初のメジャー大会が開幕する。それが私たちが今週目にするマスターズだ。
あのグリーン・ジャケットに袖を通すときはどんな気持ちになのか、選手達はあのマグノリア・レーンをどんな心持ちで通っていくのか、皆さんはこれまで考えたことがあるだろうか?
過去の記事を元に、これらの質問の回答に相応しい選手達を取材した。
■ 「グリーン・ジャケット」に袖を通した時、どんな気持ちになりましたか?
○アダム・スコット(2013年優勝)
「あのジャケットに袖を通すと大きな達成感を感じるよ。誰でも着ることが出来るものではないからね。ゴルフの大会で本物の頂点に立てるチャンスは少ない。グリーンジャケットはその数少ない中の1つだと思うんだ。だって、これまでの歴史の中で袖を通した選手はほんの僅かだからね」
「毎回袖を通す度に感じる、あれは大きな達成感だよ。安心感は全くない・・でも、これまでに数少ない選手しか成し遂げられなかった事だから、本当に大きな達成感がある。想像していたよりずっと軽かったよ。軽い生地でできているのも良いね。肩パットもついてて、少し古風かもしれないけれど、思っていたよりずっと軽かった。でも、僕があのジャケットを着てあの場に立てるなんて想像がつかないことだったから、開いた口が塞がらない感じだったよ。あんな神聖な緑の布はそこら辺で見られるものじゃないからね。ゴルフ場以外のところで見たら、少し可笑しいかもしれないね。だって本当に眩しい位の緑色だから」
■ 日曜日を最終組でバック9を迎えるのはどんな気分ですか?
○トレバー・イメルマン(2008年優勝)
「非常に刺激的だよ。特に10番ホールはスコアを左右するホールだから、ティショットは落ち着いてしっかりと、フックボールでコーナーに打ち込むことだ。そして2打目、あれは本当に美しい眺めだよ。周りには沢山の観客が座っているからね。11番でティショットを打ったあと、丘を登る時もその気分が味わえるし、11番グリーン、12、13番のティグラウンドでもそれを感じることができる。そこで冷静さを保ち、自分らしい良いスイングをしていかなきゃいけない。イーブンパーか1アンダーで抜けることができれば、嬉しいだろうね」
○ザック・ジョンソン(2007年優勝)
「アーメン・コーナー」は木曜(初日)だろうが、日曜(最終日)だろうが関係なく、質の高いショットが求められる。特に最終日の首位争いでは、ここは乗り切らなければいけない。私にとって2007年大会でのベストショットは間違いなく、11番ホールの第2打だね。誰も知らないだろうけど、私は決して忘れることができない一打だよ。あれは3番アイアンで、右から左へと外れていった。右から左へ風が吹く中、木を越えなければならなかった。グリーンに乗せたいと思いながら25、30フィート打ったけれど、ピンは見えなくて。どのショットも難しいから、それを受け入れて全力を注ぐしかないんだ」
「15番ホールで3打目を打とうと準備をしていた時、13番での歓声が最高潮に達したんだ。何が起きたかなんて見えなくても分かったよ。タイガーの2打目がグリーン上に着地、そこから2、3フィート転がってタップイン、イーグルを奪ったんだ。そのせいで15番(パー5)での3打目で僕は少し弱腰になってしまったんだ」
「15番を終えて僕とデーモンはこう話していた。『デーモン、僕たちの順位は?後ろで何が起きているんだ?』、『追いつかれたよ』、『どういう意味だい?2ダウン?それとも2アップ?』、『2アップだ』。タイガーがイーグルを奪ったのを受けても、僕たちはこれまで通りのプレーをしようと決めた。16番では良いショットを打ち、15~20フィートのところからパットを決めてバーディを奪った。今度は大きな声援が僕に向けられて・・・。あの時はそれに慣れていなくてね・・・」