2014年 WGCアクセンチュアマッチプレー選手権

「WGCアクセンチュアマッチプレー選手権」2日目振り返り(1)

2014/02/21 16:28

BEN HOGAN BRACKET

By D.J. Piehowski and Helen Ross, PGATOUR.COM

<勝者:H.イングリッシュ 1アップ R.マキロイ(19ホール)>
イングリッシュがベン・ホーガン・ブラケットのトップシード、ロリー・マキロイを撃破。リードを許したのは一度きりだった。ジョージア大学で活躍した彼は前半でバーディを重ね1アップとしたが、マキロイがバーディで応酬しマッチはオールスクエアにもつれこんでいた。だが北アイルランド出身のマキロイは後半で苦戦。10番でボギーを叩き、11番では2打罰を受けコンシードしてイングリッシュが2アップとした。マキロイは12番でバーディを奪取するも、次のホールでボギーを叩いてしまい、第9シードで大会初出場のイングリッシュに再びリードを許した。元世界ランキング1位のマキロイは3連続バーディで盛り返し、16番ホールで1アップに。マキロイがこの日、唯一のリードを奪った。だがイングリッシュは続く17番で約5.8メートルのバーディパットを決めて再びオールスクエアに。そして19番ホールでマキロイがダブルボギーを叩いたことで、イングリッシュの勝ちが決まった。

「ローリーのショットはかなり良かったよ」と、イングリッシュは振り返る。「彼が16番で放ったショットは信じられないくらい凄かった。パーで良いと思ったホールだったんだ。ピンまで215ヤードあったし、向かい風だった。でも、ローリーはそこから、1.5メートルに寄せたんだ。僕は“オーケー、やってやろうじゃないか”って感じになった」
次戦の相手:ジム・フューリック

<勝者:S.ガルシア 3&1 B.ハース
ハースが序盤の2番ホールで約1.8メートルのイーグルパットを決め、さらに7番のパーで2アップと優位に展開。しかし今大会に第2シードで参戦したガルシアが8番でイーグルを決め、ハースをけん制。11番をパーとし、スクエアに戻した。「ライダーカップ」の戦いでマッチプレーには定評のあるスペイン出身のガルシアは、その後6ホールで3バーディを奪い、勝利に王手をかけた。12番では第7シードのハースに1アップ。13番では、ハースがバーディでマッチは再びオールスクエアとなった。ガルシアはその後4ホールのうち3ホールを奪取。14番でバーディ、16番でパー、そして17番でもバーディを奪い、大会での自身の成績を17勝12敗とした。

(ハースについて)「いい友達なんだ」と話すガルシア。「素晴らしい戦いぶりだった。最初の彼のプレーは絶好調だったね。それにハッパをかけられたからか、僕も8番から調子を上げてきた。今日は17ホールで終えることができて、とても満足しているよ」
次戦の相手:リッキー・ファウラー

<勝者:R.ファウラー 1アップ J.ウォーカー
熱戦となったこのマッチは、両者が2アップ以上になることはなかった。第6シードで出場しているウォーカーと、第14シードで出場しているファウラーは共に、最初の6ホールは一進一退の戦いだった。とはいうものの、フェデックスカップランク1位のウォーカーは、歴代大会覇者イアン・ポールターを下したファウラーが、グリーンを外してボギーを叩いたことで1アップで後半に突入。ウォーカーとファウラーはそこから5ホールを4つのパーとバーディで一歩も引かないマッチとなった。しかし14番でファウラーがバーディを奪取してオールスクエアにすると、今度はウォーカーが次のホールをパーとして勝利。ファウラーはボールを砂漠に打ち込んでしまい、ブッシュからの3打目を余儀なくされた。最終ホールではウォーカーは4.3メートルから、ファウラーは15.6メートルからのパッティングだったが両者共にバーディ奪取とならず。結局、17番で1.8メートルのパーパットを決めたファウラーが勝利を収めた。

「自分のキャディにこう言ったんだ。“ジョー、上がり3ホールでバーディを狙おう。いいスイングをするんだ”ってね」と、ファウラー。「17番と18番ではバーディを奪えなかったけど、16番のバーディパットなど実にいいパットもできた。良いパッティングをした以上の手ごたえがあった。凄く助かったし、やっと(カップインを)決められる感触をつかんだよ。スイングも良かったから、明日への自信も湧いてきたよ」
次戦の相手:セルヒオ・ガルシア

<勝者:J.フューリック 3&2 C.シュワルツェル
第5シードのフューリックは本大会に14度出場し、この試合の勝利を含め通算で13勝13敗となった。まず主導権を握ったのはシュワルツェルで、2番パー5で1.8メートルのバーディパットを決めると、3番でフューリックがボギーを叩いたことでリード。フューリックが14番ホールで66センチのバーディパットを決めるまでは、シュワルツェルが2アップでリードしていた。しかしフューリックは13番と15番でバーディを奪取して2アップとし、16番パー3でシュワルツェルのボールが砂漠につかまりボギーとなり、決着がついた。

「実のところ、今日の前半ではチャンスに恵まれていたんだ」と振り返るフューリック。「ただ、パットが何度か決まらなかった。前半での僕らの戦いは五分五分といったところ。チャールの方がパターは良かった。僕は何度かバーディチャンスを逃してしまった。そして後半ではバーディを量産し、パットを決めることができた。一方のチャールは苦戦し、彼らしくないプレーだったね。彼のことは素晴らしいボールストライカーだと思っているよ。一緒にプレーする時は大抵、ナイスショットされるからね。今日の彼は予想外のショットがいくつかあったね。それが僕の後半のリードを後押ししたわけだけど」
次戦の相手:ハリス・イングリッシュ

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