2013年 ザ・マックグラッドリークラシック

マクグラッドレー・クラシックで幕を開けるクラークの米国ツアーを巡る新たな冒険

2013/11/06 15:28
7年ぶりの米ツアー参戦となるダレン・クラーク(Getty Images)

ダレン・クラークが最後に米国ツアーにフル参戦したのは2006年のことだ。45歳となった彼は、なぜ今再びツアーに戻ってくるのか?

「アジアへの長距離移動は、もう十分という感じだよ」と、2011年の全英オープンの優勝により、今シーズン予選免除資格を持つクラークは言った。「それが悪いということではなく、ここ(アメリカ)に来ることは僕にとって、スケジュール的により容易いことなんだ」。

「米国ツアーはいわば世界最大の投資家だよ。ヨーロッパは僕のホームだけど、ここに来てプレーできるのは素晴らしい機会なんだ」。

ロイヤルセントジョージでクラレットジャグを手にして以来、クラークはトーナメントに勝っていない。しかし今週のマクグラッドレー・クラシックに先立って、シーアイランドGCの練習場でボールを打つ北アイルランド出身の彼はとても生き生きしているように見えた。

世界ランキングを283位まで下げているクラークだが、ここ2試合は、ヨーロッパで12位タイ、中国で2位と、自身のゴルフについて気を良くするだけの成績を収めている。

「今はただコースに出てゴルフを楽しみたいと思っているよ」とクラーク。「僕は長い間、世界中を回ってとても良い時間を過ごした。そして今はまた一からやり直しているような気分だよ」。

バハマに家を持ち、フロリダのパームビーチガーデンに本拠地を置く彼にとって、米国ツアーを巡る旅はかえって容易になることだろうが、クラークはヨーロピアンツアーの出場資格も保持し続けるとのことだ。

「(2つのツアーをプレーすることは)簡単なことではないね」とクラーク。「でも、それに挑戦してみたいんだ。どうなるか楽しみさ。でも僕が最優先するのは米国ツアーだ。再びメンバーになれたし、米国ツアーのトーナメントに出場したいと思っているよ」。

今週のトーナメントに続き、クラークはメキシコのマヤコバで開催されるOHLクラシックにも出場する予定だ。そして、12月は1ヶ月間の休暇を取り、その後、AT&Tペブルビーチナショナルプロアマでツアーに復帰し、続くノーザントラストオープンから始まるフロリダでのトーナメントに出場する予定となっている。

クラークは2003年にWGCブリヂストン招待、そして2000年のWGCアクセンチュアマッチプレー選手権で優勝し、米国ツアーでは2勝を挙げている。

彼の米国ツアーに於ける全盛期は約10年前だ。彼は2003年から2005年の間に4度の3位と1度の2位を含む14回のトップ10入りを果たしている。

しかし2006年は彼の妻、ヘザーが癌に倒れて亡くなったこともあり、トーナメントへの出場は11回に留まった。

その翌年、クラークは10試合に出場し、予選通過は4試合のみで、トップ25入りは一度も果たせず、大いに苦しんだ。その年が、彼にとって年間10試合以上米国ツアーに出場した最後の年となり、その後は主にヨーロッパでプレーしている。

しかし、彼は火曜にアメリカに戻ってきたことを幸せに感じているようだ。そして「再スタートを切ることに遅すぎるということはないさ」と語った。

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