“学んだ”ウッズ、「66」で巻き返し
2打のペナルティを課された翌日も、タイガー・ウッズは好位置をキープした。
「ビデオを見たけど、ボールは少し揺れただけだと思ったんだ」とウッズ。「それで話は終わりだと思ったんだけど、そうではなかったようだね」。
大会の競技委員と一緒に金曜日のオープニングホール1番(パー4)のリプレイを数回見たウッズは「とても良い議論ができた」と、ルールを“学んだ”ことを説明した。
「リプレイを何度も見せられたけど、僕は何度見ても同じように思ったよ」。
しかし、それが彼の第3ラウンドに影響を与えることはなかった。
ウッズはBMW選手権3日目、5アンダー「66」をマークして通算9アンダーとし、首位から4打差の単独5位につけた。
ウッズはラウンドの途中、連続する7ホールで6つのバーディを奪った。フェアウェイを逃したのは2回のみで、僅か24パットしか要さず、トータルでも7バーディ1ボギーだった。
それでも、前日の2打ペナルティをカバーするのは難しかった。
「難しいよ」土曜日のプレーに集中することがどれくらい難しかったか訊ねられたウッズは、そう答えた。「今回のようなことが起こったときは、戦わなくてはならない。今日を戦い抜いたことを誇りに思うし、優勝争いにも戻ることができた」。
「昨夜は色んなことを考えたけど、日が昇ればまた新たな1日がはじまるのさ」。
もっとも、ウッズがペナルティにより代償を払ったのは、これが初めてではなかった。
今季序盤にアブダビで、ウッズは不正なドロップを行ったとして2打のペナルティを受け、予選通過を逃した。
ウッズはマスターズの第2ラウンドでもまた、15番ホールでボールを池に打ち込んだ後不正なドロップを行ったとして、やはりペナルティを受けた。本人がペナルティの適用を知らされたのは翌日の朝のことで、2打差で迎える予定だった第3ラウンドを4打差でスタートし、最終的な順位は4位だった。
「オーガスタでは確かに、間違ったドロップをしてしまった」とウッズ。「でも、今回は何か間違ったことをしたとは思わなかった。ボールの横の松ボックリを動かしただけだ。ボールが揺れたとは思ったけど、そのままにした。結果的に、それではダメだったようだね」。
今問うべきは、ウッズが日曜日にこのペナルティを乗り越えられるかどうか、ということだけだ。