米国男子ツアー

選手達にとって恵みのオフウィーク

2013/09/06 16:44

By Brian Wacker, PGATOUR.COM

B.スネデカーはこのオフに入る前、7週間連続で出場している。(Getty Images)

ヘンリック・ステンソンはこの2ヶ月間素晴らしいプレーを見せているが、同様にオフの週末を上手く活用することができている。

最近出場した5つの大会中4つでトップ3入りし、月曜日にはドイツバンク選手権で優勝したばかりのステンソンにとって、今週は1週間のオフとなる。フェデックスカッププレーオフに残っている他の69名の選手達にとっても同様だ。

「先週は疲れ果てていたんだ」ステンソンはTPC ボストンでの勝利の後にそう語っていた。「今週の勝利が自分でも不思議なくらいだ。とにかく、少し休みが欲しいね。この勝利によって最高の形で休みに入れるよ」。

多くの選手達は、シカゴで行われるBMW選手権前のオフをありがたく思っている。それぞれの選手が、それぞれの理由を持っている。

ブラント・スネデカーは、あばらに故障を抱え毎日薬を注射しなければならない状態にも関わらず、7週間連続でプレーしている。昨年のフェデックスカップ覇者のスネデカーはその間、カナダで勝利を収めたものの直近5戦で2度の予選落ち、トップ25入りはゼロと悪戦苦闘している。

「家に帰って休んで、充電したいね」とスネデカー。「大きな大会が2つ控えていて、僕はベストの状態じゃない。僕にとって、2週間出場して2週間休むというスケジュールはありがたい」。

もっとも、誰にとってもオフウィークが恵みになるとは限らないようだ。

昨年、ドイツバンク選手権とBMW 選手権を立て続けに制したロリー・マキロイは、シーズン最後のザ・ツアー選手権 by コカコーラの前週にオフを取った。しかしマキロイはイーストレイクで10位タイに終わり、フェデックスカップを制することができなかった。

「去年の僕にとっては逆効果だったね」とマキロイは述べた。「波に乗っていたので、BMW選手権からそのままザ・ツアー選手権をプレーしたかった。でも同時に、どこかで休養は取らなきゃいけないからね」。

今年は、マキロイにとってオフはプラスに働きそうだ。調子を上げてはいるものの、今季まだ一度も優勝していない。ボストンでもダブルボギーを4つ叩くなど、47位タイに終わった。

マキロイは直近の18ラウンドで、16のダブルボギー(もしくはそれより悪いスコア)を叩いている。オフの時間で、コーチのマイケル・バノンと共にスウィング改善に取り組めるだろう。

その他の多くの選手達にとっては、オフがいつだろうと、もしくは無かろうと関係ない。来年はライダーカップがあるため、1週間は埋まってしまう。
「シーズンのどの時期でも違いはないよ」とアダム・スコットは話した。「目の前の試合を戦っていくだけだ」。

「僕はシーズン中に充分オフを取るし、今後もそうする。ボストンでの調子をキープしたまま、次に臨みたいね。休みで調子を崩したくはない」。

とはいえ、多くの選手達にとってはありがたい休みだろう。上位選手達の多くは7月中旬の全英オープンから9月中旬のイーストレイクまでを、ほぼ休みなしで戦い抜くのだ。

また、その後にはプレジデンツカップが控え、そしてその2週間後には2013?14シーズンが開幕する。さらに、これからの数ヶ月間はいくつかの国際大会も開催される。

「どういうスケジュールがベストかはわからない。2週続けてプレーするのか、1週休んで2週プレーするのか、それとも3週プレーしてから1週休んでプレジデンツカップを迎えるのか」プレーオフ最初の週は腰痛に悩まされたタイガー・ウッズは話した。「どこかで休養が取れる限り、それで満足だけどね」。

もっとも、ウッズにしても他の選手達にしても、休みが完全な“オフ”になる訳ではないようだ。ウッズはこのオフウィークをどう過ごすのだろう?

「児童施設にバレー、ダンス、ティーボール(注:投手のいない野球に似たゲーム)、サッカー・・・とても忙しいよ」。

そしてウッズには今年、まだプレーすべき試合が沢山残っている。