2013年 ドイツバンク選手権

ポイント首位ウッズと回り、最高のプレーを見せたスタドラー

2013/09/02 18:25
途中からは酔客(?)の熱狂的な声援も受け、K.スタドラーはスコアを伸ばした(Andy Lyons/Getty Images)

タイガー・ウッズと同組でプレーをすると、やりにくさを感じるという選手もいる。

TPCボストンの日曜、ドイツバンク選手権3日目、ケビン・スタドラーは、タイガーと同組だったにもかかわらず、強さを発揮した。

スタドラーはこの日、上がり2ホールで連続バーディを奪い、スコア「64」をマーク。世界ランク1位のタイガーより8打上回り、通算14アンダーとして、首位セルヒオ・ガルシアに5打差まで迫った。「64」を記録するのは、ここ7ラウンドで3度目のことだ。

「僕の場合、人がたくさんいる方が集中しやすいんだ」。スタドラーはさらりと答えた。「理由はわからないよ」と。

大勢のギャラリーが「行け!タイガー」という掛け声を繰り返していたが、その間、スタドラーに向かって叫ばれる声援をひと声でも聞いただろうか?

「ビールを何杯か飲んだ後に…」スタドラーは言う。「誰かが僕に向かって叫び始めたんだ。なかなかの大声だったから、数歩進むごとに叫び声が聞こえたけど、あまり気にしないよね」。

先週リバティナショナルGCで開催されたザ・バークレイズで、初日のスコアを「64」としたスタドラーだったが、残りのラウンドではスコアを伸ばすことができず、43位タイで同大会を終えた。その結果、今回のドイツバンク選手権はフェデックスポイントランキング75位で迎えた。次週から始まるBMV選手権に進出するには、上位70位以内に入らなければならない。

「色々と悪くなる時は悪くなるものだよ。自分でコントロールなんて出来ないんだ」。スタドラーは、ザ・バークレイズを振り返って言う。「立ち上がりからすごく良いプレーが出来たと思う。先週の木曜は、とにかく本当にボールを上手く打つことが出来た。その後はいまひとつ噛み合わなかったけど。でも今週は先週の第2、第3ラウンドより良いプレーができている。だから僕はまだここにいられるんだ」

この日の急浮上によって、このまま大会を終えるとフェデックスランキング40位に浮上する計算のスタドラー。大会も残すは1ラウンドのみとなった。もちろん、ただ手をこまねいて順位を眺めているだけ、なんてことはしない。

「これが終わったら、次に行くんだ」とスタドラーは話した。

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