シード危機のイメルマンとアップルビーが好発進
By Sean Martin, PGATOUR.COM
スチュワート・アップルビーは、来週開幕するフェデックスカッププレーオフ初戦の「ザ・バークレイズ」に向けて、アコモデーション(ホテルや移動手段)の予約を済ませた。現在の彼の成績では、プレーオフ出場は確約されていない。しかし彼は、今週の「ウィンダム選手権」で好成績を収め、プレーオフへの出場権を手にすることを信じて疑わない。
大会直前、アップルビーのフェデックスランクは123位だった。この大会が終わった時点で上位125位の選手が、フェデックスカッププレーオフに駒を進める。そんな中アップルビーは、絶好のスタートを切った。セッジフィールドCCでの初日、彼は4アンダーの「66」をマークした。首位を2打差で追いかけるだけでなく、フェデックスカップランキングを大きく引き上げるチャンスに付けている。
アップルビーが狙っているのは、プレーオフ出場だけではない。キャリア通算9勝を誇るアップルビーは、来季のツアー参戦のためにも踏ん張らないといけない立場にある。
今季22戦でトップ10フィニッシュはわずか1試合と奮わないアップルビーは、2013-14年シーズンをフル参戦する権利を得るためにも、是が非でも上位125位でシーズンを終えたいのだ。
「来週への切符を手にしたい」と、アップルビーは意気込む。「(当落線上の選手たちはみな)自ら招いた状況だからね。最終戦の前にプレーオフ出場を確定させる機会は何度もあったはず。なのにシーズン最終戦の最後のパットまで決め切れなかったんだからね」。
ツアーで輝かしい実績のある実力者でありながら、最終戦まで苦しんでいるのはアップルビーだけではない。
トレバー・イメルマンは、2008年の「マスターズ」優勝で手にした5年間の予選会免除の権利が、ついに今季で終わる。
背水の陣で今季の最終戦に臨んでいる彼は、現在ランキング148位。初日は「65」と気を吐いた。アップルビー同様、イメルマンも今季のトップ10フィニッシュは1試合だけだ。
「正直な話、失うものはなにもないから」と、イメルマン。「1日が終わって、結果が出なかったとしても、諦めるわけにはいかないよ。前に進み続けるしかないし、戦い続けるしかない。もっとハードに練習するさ。僕はまだ33歳だしね」。