スコット、ストリッカ―、ペナルティギリギリの初日
メジャー大会3試合連続で、視聴者がルール違反の可能性があると電話を掛けてきた。
しかし今回は、ペナルティが科されることは無かった。スティーブ・ストリッカーとアダム・スコット(オーストリア)は、初日のラウンドで反則の疑いがかけられたが、ノーペナルティで済んだ。
メリオンGCで開幕した全米オープン初日、先ずはストリッカーがホールアウトした直後にビデオ判定が行われた。
ストリッカーの11ホール目となる3番(パー3)で、彼は木の下へショットを打ち込み、スタンスはバンカーの中という状態でのプレーを強いられた。そして、ストリッカーがドロップする場所を探しているときに、彼がライの改善をしているのではないかということに、視聴者は疑問を抱いたのだ。
競技委員はそれを否定し、また彼がいったり来たりしていた場所にドロップしたわけではないことも確信していた。
結果的に3番をダブルボギーとしたストリッカーは、スコア「71」で初日を終えた。
ストリッカーの疑惑から数時間後、今度はUSGAのディレクター、マイク・デイビス氏と競技委員長のトム・オトゥール氏が、アダム・スコットが5番のハザード内でクラブをソールしたのではないかという視聴者の指摘を、スコットに伝えた。
スコットがちょうど11番でバーディを決めて首位と1打差に浮上し、日没のためサスペンデットとなったときに、デイビスとオトゥールが近づいてきた。
しかしビデオ判定の結果、アダムのプレーには反則は認められないという見解に達した。帯同していた競技委員のリード・マッケンジー氏も、それに同意した。
シーズン序盤に行なわれたマスターズ2日目の15番。タイガー・ウッズのドロップは“正しくない”とジャッジされ、2打のペナルティが科された。
ウッズの場合、視聴者からの指摘はウッズがホールアウトする前だったにも関わらず、彼がスコアカードにサインをした後でも違反の可能性に気付いていなかったため、彼の失格の危機を救ったことになる。
そしてウッズは4位でマスターズを終えた。
去年、キアワ アイランドで開催された全米プロゴルフ選手権の最終日には、1番でハザード内の葉っぱにクラブが触れたという理由で、カール・ペターソン(スウェーデン)が2打のペナルティを受けたこともあった。
彼はラウンド中に視聴者からの電話でそれを知り、結果的に優勝したロリー・マキロイ(北アイルランド)とは9打差でトーナメントを終えている。