パワーランキング:HPバイロンネルソン選手権
今週のHPバイロンネルソン選手権では、今シーズン2度目(そして最後)のダブルヘッダーイベントが始まる。1回目はヒューストンとサンアントニオで開催された。そして今回は、ダラスとフォートワースエリアが舞台となる。
ネルソンは、1944年ダラスのレイクウッドカントリークラブで唯一行われたこのトーナメント初の大会優勝を飾った。その後、今大会は、ダラス周辺のあらゆるゴルフ場を経た後に、オーククリフカントリークラブ(1958-1967)、そしてプレストントレイル ゴルフクラブ(1968-1982)、そしてそれ以降はアービングで定着している。
TPCフォーシーズンズは1986年から1993年、そして2008年から今回まで、単独で大会を主催している。コットンウッドバレーコースでは、暫定的に予選ラウンドを開催してきた。最近の優勝者5人は全てメジャーで優勝経験があるか、またはライダーかプレジデントカップに出場している。そのうち4人は、今週出場する予定だ。ロリー・サバティーニ(2009)以外は下記に取り上げられている。
このコースはジェイ・モリッシュによってデザインされたが、2008年にD.A ウェブリングとスティーブ・ウルフォードによってあらゆる方法で改善が施された。常にアウト「35」、イン「35」の合計「70」がパーに設定してあるコースで、改修後は合計で7,166ヤードの長さとなっている。パー5のコースは前半、後半の終わりから3番目のホールでいずれも登場する。そして選手たちには、二重の難関が襲いかかる。ツアーのなかで3番目に難易度の高いパー4コースで、2012年は4.64の平均スコアで距離が528ヤードもある。昨年のスコア平均4.320は、28位タイ(526位中)にランクされている。
全面的に見ると、TPCフォーシーズンズは、2012年のストローク平均が71.087で、メジャー以外の(パー70の)13コースのうち4番目に高い数字だ。最近5年間でフェアウエィキープ率が低いコーストップ10に毎年入っている(2012年: 52.47%)。平均6,000平方フィートのベントグラスグリーンは、どのコースを見ても易しいホールはない。
昨年のGIR62.40は、ツアー全コースの中で17番目に低いものとなっている。更にパーセーブもかなり難しいものとなっている。2012年のスクランブル率52.78はここ5年間で2番目に低い。
コースの至るところにハザードが待ち構えるこのコースの一番の挑戦どころは、風を読む事だろう。今年もかなり強い風になりそうで、週末まで30キロを超える風が続きそうだ。気温も週末には最高気温が30度を超えそうだ。暖かくなってきた気候に輪をかけるように、天候が徐々に厳しくなって行く兆しがある。
1、ジェイソン・デイ(オーストラリア)
2010年大会の優勝者はその後もこの大会での優勝を狙ったが、単独5位(2011年)、9位タイ(2012年)に終わっている。先週のザ・プレーヤーズ選手権では通算4アンダー「68」の19位タイで終わった。今季は14戦連続で予選通過、トップ10入り4回、総合でも14位につけている。
2、マーク・レイシュマン(オーストラリア)
マスターズで4位タイとなった後、ハーバータウンで9位タイ、続くTPCソーグラスでも8位タイに食い込んだ。TPCフォーシーズンズでは厳しい風が吹く中、8位タイ(2009年)、12位タイ(2010年)3位タイ(2012年)と好成績を残している。
3、ジミー・ウォーカー
ザ・プレーヤーズ選手権最終日では「67」で回り、15位タイでフィニッシュ。今シーズントップ25位に8度入っている。グリーンヒットランキング33位、パット貢献率17位、アジャスティングスコアで10位、そしてパー4コースでのスコアは1位タイだ。22戦連続予選通過中は、ツアー最高の成績だ。
4、ルイ・ウーストハイゼン(南アフリカ)
出場選手の中で最高の世界ランキング7位。ザ・プレーヤーズ選手権で19位タイとなり、直近4大会で3度目の20位以内入りを決めた。TPCソーグラス ではティショットの飛距離でトップの値を示した。GIR9位。
5、マット・クーチャー
TPCソーグラスでは14戦連続で予選通過したものの48位タイ。今年4つのカテゴリでトップ10入りしている。パットのスコア貢献率36位、アジャスティングスコア17位。この大会は5回出場して5度の予選通過。2011年は6位タイ、2012年は15位タイだった。
6、ライアン・パーマー
ザ・プレーヤーズ選手権では5位タイ。大会中、彼は長年の友を亡くした。テキサス出身の彼は、2011年TPCフォーシーズンズのプレイオフで敗れ、去年は初日リードを奪いながらも最終的には9位タイで終わった。序盤は好調なのが彼の特徴だ。
7、チャール・シュワルツェル(南アフリカ)
初のTPCフォーシーズンズ出場となる。ザ・プレーヤーズ選手権では55位タイ。ストロークランキングで13大会連続で25位以内をキープしていたが途切れてしまった。パットのスコア貢献率は33位、アジャスティングスコアで6位、スリーパット回避率は1位を誇る。
8、ジェイソン・ダフナー
去年の優勝者で2011年にも8位タイに食い込んだ。しかし2013年の米国ツアーでは未だトップ10入りしていない。ザ・プレーヤーズ選手権最終日は「80」と崩れ、62位タイと大きく後退してしまった。ボールストライキングでは41位、アジャスティングスコアは57位。
9、キーガン・ブラッドリー
ルーキー時代の2011年、彼はこの大会で初優勝を手にした。昨年大会は24位タイ。最近2大会では予選落ちしているものの今季は5度のトップ10入り。平均スコアアジャスティングは16位。
10、ベン・クレイン
ザ・プレーヤーズ選手権は8位タイ。最近4大会で2度目のトップ10入り(ヒューストン4位タイ)。先週の大会では、パットのスコア貢献率4位。特に7フィート以内のパット成功率は59/60とほぼ完璧だった。2011年大会では7位タイに入った。
11、D.A.ポインツ
ヒューストンでの勝利以来、6戦連続で予選通過中。ニューオリンズでは2位。 2009年の単独3位、2010年の7位タイを含め、TPCフォーシーズンズでは最近出場した4大会で20位以内を3度マークしている。
12、フレドリック・ヤコブソン(スウェーデン)
7大会連続の25位入りがザ・プレーヤーズ選手権の48位タイで途切れてしまった。現在は怪我から回復中だ。最後に出場した2011年大会は27位タイ。パットのスコア貢献率、アジャスティングスコアで共に8位。
13、ジョーダン・スピース
3度目の米国ツアー参戦となる。デビュー戦となった2010年大会では16位に入った。今季は6度の予選通過で10位以内が3回、25位以内が3回と好調だ。アジャスティングスコア28位タイ、パー4ホールスコア8位タイ。
14、J.J.ヘンリー
フォートワース在住、テキサス・クリスチャン大学出身でこの大会は11回出場して10度の予選通過。最終日まで1打差のリードを奪っていた昨年の3位タイがキャリア最高の成績。グリーンヒットとフェアウェイキープ率がツアー全体で30位以内に入っている。
15、ロバート・ガリガス
過去7大会で25位以上が1度だけだが、TPCフォーシーズンズとは相性が良く、過去4大会で3度の25位以内入りしている。昨年の大会ではキャリア最高成績の9位タイでトータルドライビング7位、パーオン率7位タイ。